(二)-14

 臨港署から大人数の刑事が投入され、二時間ほどで聴取は一巡した。すると、今度は若い女性ばかりが二度目の聴取をされることになった。聴取を終わると、自分の席に戻ってきて泣き出す子もいた。警察事務官の倉見朱美は自分の席に戻る前に再び倒れてしまい、宴会場の端に椅子をいくつか並べて作った簡易な臨時ソファで横にされていた。

 二度目の私の順番が回ってきた。理由は当麻さんの私用の携帯電話の電話帳にあった。彼の携帯の中に、私の名前があったのだ。


(続く)

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