第2話 サラサラ川
ミミはサラサラ川へやってきました。太陽はちょうどお空のてっぺんに光って川の水面をキラキラと照らしていました。「きれいなところだなぁ。お父さんはどこにいるんだろう。」
「何をしているんだい?」と誰かが声をかけてきました。「お父さんのトトを探しに来たんだ。」とミミは答えました。「ところで君はどこにいるの?姿が見えないよ。」
その声は答えました。「ここだよ、ここ。ここ。川の中をのぞいてみな。」ミミがおっかなびっくり川の中を覗いてみると・・・そこにはきれいな赤色のザリガニがいました。
「俺はザリガニのサリ。君のお父さんのトトなら少し前にあったことがあるよ。」「ほんと!?今はどこにいるの?」これならすぐにトトに会えそうだ。とミミは思いました。「とんがり山のふもとに行くって言って出て行ったよ」とサリは答えました。「とんがり山ってどこだい?」ミミは聞きました。「太陽の上ってくる方向にあるよ。あれさ。」ミミはサリがハサミで指さした方向を見ました
。そこには見たこともないほど大きくてとがった山が見えました。
「教えてくれてありがとう。僕、行ってみるよ」ミミはサリにお別れの挨拶をして、サラサラ川を後にしました。
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