第6話 ステュティラちゃんVSアルミラージ

アルミラージ、一本角の魔物ダェーヴァは隠れてステュティラちゃんともう一人に近づく。


大丈夫かしら。

ステュティラちゃんは一人じゃにゃい。

試験官にゃんでしょうね。

護衛団から、若い男の子が付いてる。


子供って言うのは失礼かしら。

この街の成人年齢は18歳。

その位にはにゃっていそうね。


多分、二人とも気が付いてにゃいわね。


角の生えた魔物ダェーヴァが突如、二人を襲う。

スゴイ跳躍力。

草むらに隠れてたと思っていたのに。

あっと言う間に二人の間近。

もう角がステュティラちゃんに刺さりそう。


「わっ、わあああああああ」

悲鳴を上げてるステュティラちゃん。


若い男の方はさすがに一人前の護衛ね。

なんとか盾でアルミラージの角からステュティラちゃんを守って見せた。

けど。

ちゃんと防御態勢を取るまではいかにゃかったみたい。

魔物ダェーヴァの突撃にぶっ飛ばされて、体勢を崩しちゃってる。


倒れかけてる男を無視して。

魔物ダェーヴァはステュティラちゃんに目を向ける。

赤く光るブキミな目が女の子を睨みつける。


「やっ、いやーーー!

 なによこのデッカイの。

 ウサギじゃなかったの」


ステュティラちゃんは慌ててる。

剣を振るけど、構えがメチャクチャ。

怯えてるのね。

普段はもっとしっかりした姿勢が出来るのに。


相手は男をぶっ飛ばしたバケモノ、魔物ダェーヴァ

まだ12歳のステュティラちゃんには荷が重い。

鋭く生えた角。

お腹に刺さったら、おへその穴じゃすまにゃい。

背にゃかまで突き抜けそう。

女の子のそんな姿見たくにゃいわ


しょうがにゃいにゃー。

わたしは目を凝らす。


【スキル発動:空中ジャンプ】

【スキル発動:空中回し蹴り】


わたしは高い樹の枝から飛び出す。

空中を走る。


ピョピョーン。


これじゃネコじゃにゃくてあたしがウサギみたい。


ビクッとにゃにかを感じたアルミラージ。

左右に目を向けるけど、残念でした。

わたしは、上よ。


わたしはアルミラージの頭を蹴る。

空中から回し蹴り。

一本角ウサギはすっ飛んでった。


すっ飛んでった方向へ。

さらにジャンプするわたし。

飛んできたアルミラージをもう一発。

今度は上に角度をつけて。

みゃーんと猫キック。


アルミラージは高く飛び上がる。

そのまま孤を描いて、地面に激突。

場所はちょうどステュティラちゃんの目の前。

そのままダウンして起き上がれない。


「え、え、え、ええええ。

 どうしたの、どうしたの?」


ステュティラちゃんは呆然としてる。

もう大丈夫ね。


わたしはにゃに気無く、その場に現れる。


「みみゃーん」

「あらっ」


女の子がわたしをみつける。


「あれっ。

 もしかして男爵じゃないの?」

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