第21話
翌日は早めに街に繰り出し、買い物をしていく。魔法屋に入って杖も新調する事にした。50万ギルと少し高めではあるが、気に入った物を買った。Bランクの冒険者の水準でいくと杖の価格は平均といった所らしい。AランクやSランクともなると武器も100万超がザラなのだとか。凄いね。
私が今まで使っていた初心者用とは違い、魔法が出るまでの時間や魔力の増幅具合が格段に良くなった気がするわ。まぁ、初心者の杖からどの杖に替えても良くは感じるね。
さて、食糧も回復薬も買ったし、行くかな。今回は昨日より長めに入る予定。
また受付で20万ギルを払い、テクテクと歩き進めていく。そういえば10階に転移陣があるんだっけか。その周辺で狩るのが良さそうよね。
私は前回と同じくスライムやゴブリン達を無視。オークやオーガは向かってくる敵だけを倒して行った。肉は後で燻製にして日持ちさせる事にするわ。時間停止のマジックバッグ欲しいよ!
6階には森が広がっており、魔ビーが沢山いた。【レンジ・ファイア】で蜂の巣や魔ビーを一気に殲滅していった。魔ビーのドロップ品は針や羽以外に蜂蜜や小指サイズのルビーを落としてくれるらしい。コツコツ拾って歩く。
7階には森が続いていたが、強い敵はいない。どうやら休憩ポイントのようだ。フロアのいたるところでテントが広げられている。私はこのまま8階に向かうわ。
8階では植物モンスターが繁殖していた。ここでも【レンジ・ファイア】で焼き尽くしてみた。
ドロップ品は小指の先サイズの石。鑑定してみると魔石と分かった。ん?魔石!?もしや、これは魔道具についてるものでは?この世界の人はみんな魔力持ちだが、魔力量が少ない人も多い。そんな人達のための魔力補助といった感じの石である。
魔道具に組み込めば自分の魔力を使用せずに使う事が出来る便利アイテム。買い取り価格はいくらなのかしら。魔石は消費アイテムだから低額で定額買い取りだよねきっと。
9階にはキノコや蝶など幻惑を得意としたモンスターだった。倒してみると幻惑の粉や食用キノコを落としてくれららしい。オーク肉とキノコでマヨ炒めを作ったら美味しそう!なんて考えながら10階に到着。ここは10階毎にいるボス部屋のようだ。広い部屋に1匹のゴーレム。ゴーレムはまぁまぁ強かったよ。ドロップ品は手のひらサイズの魔石。ボスを倒すと、後ろに部屋が現れ、階段と転移陣があった。
念のために11 階に降りてから10階へ上がってみたが、上がり降りする事は難なく出来た。
今日は疲れたし、早めに休むかぁ。階段前でテントを張る。もちろん結界も。邪魔にならないように端っこで壁に向かって設営。
疲れたし、早めにゴロゴロしよー。
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