第12話 決闘開始

 全てのシグナルが消灯した瞬間、二機は同時に大地を踏み込み、エンジン音を轟かせ、ほぼ同時に駆けだした。 正確には、ヴァルムガルドの方が僅かに先に突進を開始した。 それだけでも両者の実力差が如実に分かる。

 機体の性能差によるところもあるが、機体を加速させるためには初速を脚部の踏み出しによって稼ぎ、続いて蹄鉄と呼ばれる起動輪へと動力を繋ぎ、滑走するようにして高速機動に移行させることが必要だ。 そのギアの繋ぎ方一つとっても、機士の技量によっては加速度に大きく関係してくる。

 ヴァルムガルドの蹄鉄は無限軌道タイプ。 踵部の履帯が地を抉りながら回転し、速度を上げていく。

 一方のディノニクスは自動車のような車輪タイプ。 ヴァルムガルドとはタイプの違う蹄鉄で、ワンテンポ遅れて滑走を始めた。


「やっぱり、技量の上では完全にギルバートさんが上だ」 


 ヴァルムガルドが速度を上げつつ、右腕部の突撃槍の穂先をゆっくりとディノニクスへと向けて傾けていく。

 広い闘技場、その巨体は瞬く間に相対距離を縮め、磁力のように距離が詰まるほど速度が上がっていく。


「……っ」


 ケビンは知らず知らず拳を握っていた。 体は震えていた。 それが興奮してなのか、それとも緊張してなのかは分からない。

 ただ、目の前で起こっていることを見守っていた自分の心拍数が、エンジンのピストン運動の如く、痛いくらいに跳ね上がっていた。

 そして両機の距離がゼロになる瞬間、右腕部を射突準備体勢に引き絞っていたヴァルムガルドよりも先に、ディノニクスの突撃槍が相手を迎え撃つかの如く突き出された。


《ふっ!!》


 ヘッドセットからギルバートの声が聞こえると同時に、ディノニクスの突撃槍はヴァルムガルドのシールドで槍先を頭上に逸らされ、返すようにして突き出されたヴァルムガルドの突撃槍は機体の加速度も加わった威力でディノニクスの胸部に直撃し、その凄まじい衝撃で槍は粉々に砕けた。


「す、凄い……っ」


 突撃槍がギアに打突された衝撃の振動と轟音が、遠くにいるケビンの腹の底にビリビリと響き伝わってくる。 

 両機は土煙と轍を背後に残し、速度を維持したまま旋回ポールを回り込み、コロシアムの壁面を擦るようにして旋回していく。 ヴァルムガルドだけは砕けて失った槍を壁沿いに備えられた槍棚から回収する。

 これで、ギルバートが胴体で二ポイント、ヘムロックは槍が命中していないので〇ポイントとなる。


「腕は鈍っていないようですね、ギルバート。 相手の槍をそらしつつ一撃を入れるなんて高度な技術を容易く行えるとは」


 《相手は駆け出しだ。 どうということはなかろう。 しかし、だからこそ油断は出来ん》


「ええ。 今の交差だけで相手の力量はある程度掴めましたが、まっとうに勝とうとしてはいないのは明らかです。 ギルバートは戦いに集中してください。 なにか兆候があれば、こちらで直ぐに把握します」


《任せる》


 旋回を完了し、再びメインエリアへと復帰したヴァルムガルドは速度を維持したまま突撃槍を構え直し、同様に旋回してきたディノニクスへと向けて突撃していく。


「彼我の戦力差からみても、今の一撃で相手はかなり動揺しているはずです。 まっとうな思考の持ち主なら、ですが」


《ならばプランは変えず、このまま行くぞ》


 一度目の交戦と同じくボディ狙いで確実にポイントを重ねていくとギルバートは言うが、それに対して会長はワンテンポ置いてから返答した

「……いや、相手の策が成る前に決めにいきましょう。 次の攻撃でポイントを取りに行って、最後は防衛に徹する。 よって、狙うのは頭部です」


 《弱腰だな》


「この勝負は政ですギルバート。 ただでさえ計略の影がちらつく以上、早急に勝負を決めた方がいい。 それに、観客は今も隣で興奮しているケビンしかいないんです。 わざわざ演出にこだわる必要はありません」


《正論だ。 了解した……なにっ!?》


 返答が帰ってきた瞬間、リュネットとケビンは同時に息を飲んだ。

 突然、ヴァルムガルドの右脚部から火が上がったのだ。 そして同時に、この決闘におけるもっとも最悪な結末がケビンの脳裏によぎってしまった。

 “これ”なのかと――。


「これが、ヘムロックの作戦なのか……」


 リュネットのデュエルエンジニアとしてのアドバイスは正しかった。 早急に勝負を決めに行くというプランは的を得ていたのだ。 ただ、予想よりも早く、ヘムロックの凶刃がヴァルムガルドに突き立てられてしまった……。



――――――――――――――――――――――――



「分かっていたことだが、やはり強い……っ」


 最初の突き合いの直後、ヘムロックは飛びかけた意識を繋ぎ止めつつディノニクスの操縦幹を握り直し、壁沿いに旋回を始める。


《ヘムロック様、お体は?》


「か、完全に撃ち抜かれた。 頭痛と吐き気が凄まじいが、まだ1Lap目だ」


 自身の射突した突撃槍を見事に逸らされ、完全に開けた胸部へと打ち込まれた破城槌のような一撃は、これまでに経験したことがないような衝撃でヘムロックの体を文字通り激しくシェイクした。


《次にヴァルムガルドがターンを終了次第、始めます》


 返答はしなかった。 それが了承の意となる。

 ヘムロックは、喉元までせりあがった吐瀉物を飲み込んで操縦幹を握りこむ。


「バーンウッド卿、私のような若輩者が、あなたのような熟練の機士にどうやって勝つのかと、疑問に思われたでしょう」


 頭部集光装置を経由して狭い操縦席内の反射板に映し出されたヴァルムガルド。 幾度も紙面を、世間を、国を興奮させた英雄の機体。 憧れや畏怖を人々の心に与えてきたそれが、今目の前で自分を倒すために旋回してきている。

 戦う前から震えが止まらなかった。 突撃を開始する時には、本音を言えば、機体共々バラバラにされるビジョンしか浮かばなかった。 試合を放棄したいと僅かに思ったことも、否定できない。

 しかし、それでも今自分はここにいる。 ここまで来たのだ。 この場に、あの英雄を引き込むことが出来た。


「答えは簡単。 だが、それを行うには技術がいる」


 もとより、まともな戦い方をしていては、勝ち目がないことは火を見るより明らかだ。 そんなこと、天地がひっくり返っても不可能だと誰よりも自分が理解している。

 故に、勝算を見据えるならば正々堂々ではあってはならない。 真っ正直であってはならない。 それこそ、騎士道からもっとも程遠い手段でなければ――。

 外周を廻り終え、再びヴァルムガルドを正面に見据えたとき、これまで自分を蝕んでいた恐怖心という重苦しい枷が音を立てて外れていくのを感じた。

 目の前で、勝利への道筋が確かなものになったからだ。


「まずは、右脚を頂く」



―――――――――――――――――――――――




 ヴァルムガルドの重心がぶれた。


《右脚部が重い! 接地感トラクションが抜けた!》


 ヘッドセット叩くように響いたギルバートの声に、リュネットがヘッドセットに向かって声を張り上げる。


「右脚部蹄鉄に異常!」


 視線を機体の下の方に向ければ、確かにヴァルムガルドの右足の踵付近から土煙とは違う黒煙が立ち上っていた。


「いったい、どうして……」


 言葉をついて出たのは、そんな陳腐な疑問だった。

 リーゼ・ギアの脚部は機体全体でもっとも負担のかかる箇所だ。 その分頑強であり、生半可な衝撃では決して壊れない。 それこそ戦闘機動で煙を上げて損傷することなど……まずありえないのだ。


「左脚部の油圧式アクチュエーターで機体の加重バランスをとってください」


《了解した。 右脚部はサスペンションと関節部をロックさせる》


 リュネットの指示とギルバートの応答が即座にかわされる。 ギルバートの声に怯みや動揺は感じられない。 それどころか、機体を転倒させずに建て直してみせた。 それだけでも……。


「やっぱり、並みの技量じゃない」


《速度の低下はやむを得ないが、左脚部のトルクを上げて対応する》


 右脚の無限軌道を引きずるように空転させ、その威圧感を保ったまま勇猛と進んでいくヴァルムガルドの力強さに、陰りは一切無い。

「ギルバート、狙う的は胸部に変更です。 頭部狙いの突撃槍を逸らされ、万一カウンターを入れられた場合、こちらが転倒する可能性があります」


《了解》


 2Lap目、両機は再び接近し、ヴァルムガルドが突撃槍を打ち抜こうとした瞬間、しかしその槍は固定されたままで、二機は槍を突き合うことなく砂塵を巻き上げて交差した。 


「……そうきたか」


 リュネットは眉をひそめて重苦しく呟く。


「え、どういうことですか?」


《ヘムロックの奴、打ち込む気がない。 防御に徹していた》


 ケビンの疑問に、ヘッドセット越しのギルバートが答える。 その間にも、ヴァルムガルドは機体上半身と速度コントロールによって加重を絶妙に操作し、片足ながらも正常時とそん色ない旋回によって壁際を駆ける。


「ケビン、ヴァルムガルドの異常は外観でやつらにもばれています。 というより、奴らがやったのであれば事態は把握されていると見ていいでしょう。 当然そこを突いてくる」


「それは、こちらの射突に合わせた機を狙っているということですか?」


「当然といえば当然です。 相手のウィークポイントをつくのは戦闘の常套手段。 ですが、ポイントを取らない限り向こうに勝ち目は無い」


 ……その通りだ。 だというのに、ヘムロック側はポイント取得に対して貪欲とは思えない動きをしている。 それはつまり――。


「交戦しなくても勝てる算段があるって言うことですか、会長?」


「もしくは、何かの機を待っているのか……。 ですが、このLapは両機共に槍は砕けなかった」


「……仕切り直しですか」


 突撃槍が両機共に砕けなかった場合、そのLapの交戦は消化されず仕切り直しとなる。 よって、この交差でLapは換算されず、最長であと2Lap戦うことになる。

 今のケビンには、それがとても長く、不安に思えてしまった。

 あのギルバート・グレイドハイドが――ヴァルムガルドが負けるはずがない。 それは、この戦いが始まるまでは確信だった。 だが、今ではそう信じたいという思い……願望に変わっていた。 


《リュネット、左腕部のパワーアシストが甘い気がする。 外からは異常ないか?》


 しかし、送られてくるのは不安を掻き立てる報告ばかりだった。


「待ってください……ここからはおかしな点は見られない。 動かないのですか?」


《反応は問題ない。 だが、二ラップ目から追従性が落ちてる。 少なくともこの決闘中に復調する可能性は低いと見ていい》


「そんな……」


 送られる報告は、不吉なものばかりだ。


「ギルバート、もはや疑うべくもない。 間違いなく工作の手が入っています。 だが、今それを言ったところで仕方がない。 もう馬は走り出しているんですからね」


《当然だ。 この程度のアクシデントなど、修羅場とすら言えん。 次はヘムロックが盾を構えていようと、槍を打ち抜く。 今の周回で、荷重の掛かり方は大体把握した。 ヴァルムの中心軸を外さずに射突すれば、大きく体勢が崩れることはないはずだ》


「それでこそギルバート・グレイドハイドです」


 二人のプランが合致した。 未だ戦意は衰えていない。

 そのやり取りを見ただけで、ケビンは頼もしさ感じる。

 そうだ、この二人は伝説を作ってきた。 そこに至るまでには、余人には想像もつかない数々の試練があったはず。 であれば、こういった場合の対処や攻略法も、互いの引き出しに多く備えてあるのだと。


「しかし、一体いつ、これだけの破壊工作を……」


「会長、それなんですが」


 ケビンはこのコロシアムに到着し、パドック内でヘムロック側のクルーが現れた時、それとは別の足音を聞いた気がしたことを簡潔に説明した。


「ケビン、おそらくそれです。 私達が見たあの時のクルーは、言わば意識と視線誘導を目的とした囮だったのでしょう。 本命は、私達が目を離した隙に目的を終えていたんです」


 俄かには信じられないリュネットの言葉。 しかしそこには現実感があり、現状を見ると説得力のあるものでもあった。


「で、ですがあの後で僕とギルバートさんは最終調整を行う為に、ギアの各所を点検したんです。 その時には何も……」


 それに、あの短時間で妨害工作など出来るものなのだろうか……?


「そう簡単に気づかれるような仕掛けはしません。 一流の仕事となれば、おいそれと分かるような工作はしないものです。 それにあなたはギアの造詣に関しては昨日今日学んだだけ。 何かのパーツや、視界を遮る箇所に仕掛けを施されていれば、プロの技工士でさえ見逃してしまうでしょう」


「そんな……」


「ですが、それを言い出したら昨日からこの戦いまでの間に、仕掛けを施す時間は山ほどあった。 あなたとギルバートが機体から目を離す瞬間もたくさんあったはずです」


 ……かもしれない。 だとしても、自分があの時気づいたことを誰かに話していれば、再度機体チェックをすることも出来たかもしれない……そうケビンは思わずにはいられなかった。

 自責の念が重圧となって自分の頭を押さえ込む。 とても顔を上げることが出来ない。

 この事態を自分が引き起こしたとまでは思わないが、あの時、情報戦という戦いが始まっていると認識したばかりだというのに、直後、まったく生かせていない。


「いいですかケビン、あの場で気づくことなど誰にだって不可能だった。  あなた以外誰一人として工作員の存在を察することが出来なかったんです。 いうなれば、これは全員が負った失態だ。 一人で背負い込むことはありませんよ」


「……はい」


「そしてしっかりと見据えるんです。 我らが領主は、その程度の障害など、ものともしないということを」


 再びヴァルムガルドが壁際から速度を落とさないまま旋回し、ディノニクスに遅れること一秒ほどで突進体制に入った。 やはり左腕部が重いのか、シールドの構えが下がっている。 もしくは、相手を誘う為にわざとそのようなポーズをとっているのかもしれない。

 片やディノニクスは突撃槍をしっかりと構え、その穂先は真っ直ぐにヴァルムガルドへ向けられている。

 三度目の再接近。 突進速度はそのままに、両機はほぼ同時に突撃槍を打ち込む。

 ヴァルムガルドの突撃槍が胸部へ直撃する瞬間、交差したディノニクスの突撃槍と干渉し、左肩部に掠めるように当たって砕け、ディノニクスの突撃槍はヴァルムガルドの右肩部に直撃して砕けた。


「ギルバートさん!!」


 堅牢な脚部周りが売りのリーゼ・ギアだが、今のヴァルムガルドは無視できない損傷を抱えている。 その状況でバランスを奪われるような攻撃を受けては――。


《大丈夫だ》


 しかし、そのヴァルムガルドは僅かに機体の重心がぶれるも、上半身の回転と両腕の反動を巧みに使い、即座に体勢を立て直してそのまま直進し、壁際で旋回の体勢に入った。

 これでギルバートさんは計三ポイント。 ヘムロックは一ポイントだ。


 《もらわなくていい槍を受けてしまった。 だが、駆動系に問題は見られない。 まだいけるぞ》


 その声を聞き、ケビンは安堵と一緒に喉に詰まっていた息を大きく吐き出す。


「あそこから機体を立て直すなんて、本当に凄い腕だ」


 もし次にこちらが一ポイント以上取れば、たとえ向こうに三ポイントをとられても、ヘムロックの敗北が確定する。

 ギルバートならきっと、そのポイントを勝ち取ることが出来ると、ケビンは信じた。


「ケビン、次の最終ラップで奴らが勝つには、ポイントを取られず、かつ頭部への三ポイントを取得するか、もしくはヴァルムガルドを行動不能状態にする必要がある。 もしポイントが同点になったとしても、我々の勝利です」


「え、でも会長、同点になっても……ですか? 一ポイントもいらない?」


「ええ。 試合終了時点で同点だった場合、両陣営共に機体を整備する為のインターバルを取ります。 つまり、延長戦では修繕されたヴァルムガルドを相手に戦うことになるのです。 万全の状態となったギルバートを相手にして、向こうに勝機があると思いますか?」


「あ、確かに、そうですね。 ここでギルバートさんのポイントを上まらない限り、ヘムロックに勝ち目はない……」


 片足を損傷して機動力を、左腕部の不調によって防御力を失ってもなお戦いを優位に進めている以上、実力の差はハッキリとしている。 これでヴァルムガルドがインターバルの後に本来の性能に近いポテンシャルまで回復したら、完全にヘムロックにとっては詰んでしまう。


《しかし、それでも守勢にはまわらん。 まだ何が起こるかわからん以上、攻勢の姿勢は崩さん――》


 最後の突撃槍をヴァルムガルドが壁際より回収し、ターンポールを周り、それを腰だめに構えた瞬間、異変は起きた。


《エンジン出力低下! 外から異常は見えるか!?》


 今まででもっとも硬い声色で、ギルバートが声を張った。


「何!? ……駄目です、ここから外的破損や異常は見られません! もたせられますか!?」


《……ギリギリだ。 だがもう一周は出来ない。 ここで槍を砕かなければピットまでは戻れないだろう》


「……なんだ、これ」


 ケビンは意識せず、目の前の光景を否定した。

 これは、自分の知ってるジョストなんかじゃない。

 この決闘のどこに、騎士道精神が、フェアプレイがあるんだ……。


「了解しました。 では、狙いは胸部。 無理に決めようとも思わないで。 槍が砕けさえすればいいんです。 私達のもとに帰ってくる事だけを考えるんですよ」


《任せろ》


「……」


 淡々とギルバートとリュネットのやり取りが交わされる中、ケビンは混乱の内にあった。

 これは、政だ。 エキシビションでもなければ、栄誉や尊厳が懸かっている試合ではない。 勝つことに意味がある。

 だが、その為ならば外道非道の手段は許されるのか?

 これで、決着が着いたとして、そこに今回の契約の公平性は保たれるのか?

 これはヘムロックが、何かしかけてくると分かっていて望んだ戦いだ。

 どのような罠が張り巡らしてあろうと、それを文字通り突き破るという気概のもとで、これを迎え撃った。

 ……そして、みすみす工作を許した。 だけどこれは、こんなものは、ジョストという戦いの土台崩すような謀略だ。


「こんなの、政でも、決闘ですらない」


 ここでそれを唱えても、意味が無いことくらいは分かってる。

 だからこそ、次に繋げる必要がある。 ここで最低でも同点に持ち込めれば、万全の状態でヘムロックを打倒する勝利への算段が整う。

 それが、今この瞬間、ケビン達三人の共通認識であり、違え様のないプランだった。

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