第2話 毒親の日本史/大塚ひかり

時代は神功皇后の時代から遡る。

権力者の子がまた権力を継ぐ。権力者は子を自分の権力を継がせるためつまり己が功績を背負わせるために生きることを強いる。

お世継ぎ争いという忌むべき歴史がある。

権力者のもとに生まれたからって、殺される子どもの哀れさよ。


この著書では歴史に残る「毒親」を、現代にあてはめてわかりやすく書かれた著書である。難しそうなタイトルだな、と思ったがとても読みやすい。

私は源氏物語についての記述が好きですね。

美しいですよ源氏物語はでもよくよく読めばとてもドロドロしておる。

光源氏、おめーロリコンやないかい。

ダメ男のせいで不幸になるおなご物語。

そういった源氏物語にバッサリ斬りこんでいくのが最高に面白い。そして日本初の長編小説、あますことなく当時の「負の歴史」も描いた紫式部、天才やな。


歴史で名前しか聞いたことないけど、あーこの人、毒親に苦しめられていたのねーと思うと親近感も湧く。


最終的に私が思ったのは、

「fuck家父長制度」

で締めくくります。

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