第9話

朝早かったからか、梨奈は、ウトウトし始めた。俺は小声で、「今日は、ありがとう。」とお礼をいうと「駄目よ、シーッ」っと、俺の方に一本指を差し出した。俺は、フッと笑いながらトンネルに入る入り口に目を向けた。スムーズに車は進み、意外とすぐかがやきに着いた。梨奈は、少しびっくりしていた。都心のペットショップとはまるで違う、古いし、ちょっと匂いのきつい店内に入ろうか、入り口で止まっていた。俺と夏海さんが、先に入って店主と話している時もまだ、入り口で待っていた。店主が、奥から小さいダンボールに3匹のチワワを持ってきて店内の真ん中に置いた。梨奈は、今にも泣き出しそうな顔になって、そのダンボールの近くまでピョンピョン跳ねてきた!俺も夏海さんも、店主も笑った。「可愛すぎる〜♡抱っこして見てもいいんですか?」「いいよ、消毒して。どれがいいんだ?」「ん〜、この真ん中のクリームちゃん」夏海「もう、名前決まってるの?」「ううん、まだだけど、今ピント来て!」俺「クリームちゃんか」動物って、本当に癒やされる存在で人間の勝手な欲や自分達のその場の楽しみだけで手に入れる。そして、引っ越しだ、アレルギーだなどの理由を付け、放棄して殺処分、そんな現実がある今の状況下で、その波に乗る、悪徳業者は必ず出てくる。そのような自体が起きないよう、国も繁殖制限措置の規制をいそいでいる。だが、今までも声帯をも取るのは虐待、耳の形や、しっぽを整えるのも虐待。どれが、虐待なのか、大切に一頭一頭を、生涯かけて見守ると言う事が一番大切ではないだろうか。ブリーダーだから、ペットショップで犬を買ったお客だからではなく、ペットをもう一人の家族として迎えるという事が1番の観点なのだ。子犬だって、ずっと子犬ではないし、いや、子犬の方が、ご飯をお湯でふやかしたり、もっと小さければ、ブリーダーなら、おしっこやうんちが出るよう、おしりをトントンしたり、ミルクをスポイトで飲ましたり、時には、産まれたばかりの子犬に人工呼吸や、体内に入った、水を口で吸い取ってあげたり、大事に、大切に出産、子育てをしていかなきゃならない。悪徳業者のペットで儲けようとする産業が犬や猫を大好きだから始めたブリーダーを儲かる、金の猛者に変えたのもいけないのだ。繁殖制限措置で少しでも、パピーミルの母犬が苦しまない事、犬として生きられることを願う。

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無究明 ハメリュ @megu4445

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