216 これでもくらえ!(テイクザットユーフィーンド)
「……本気を、出してみるか」
「ディ……ヴァー! バルクエル! ディバージァ!」
空中へと浮遊していく俺を見つけたのか、
まるで雷鳴だな……あたり一体が響くような大音量の咆哮に体がビリビリと振動する、少し前ならこの咆哮だけでも動けなくなりそうなレベルだとは思うが、今の俺にはこれすらも心地よいものだと感じる。
「さて……こうかな?」
ずるりと俺の背から魔力の腕……
うーん、この辺りイメージは変えられるものだろうか? 転生して思ってるけど、ちょっと親切じゃないよね!
ま、そんなこと思っても仕方がないので俺は軽く準備運動がてら、顕現させた
右の
「
頭の中で思い描いたイメージ……左右の
それどころか、さらに俺の周りへと
「……穿て」
その言葉と同時に、
まるで前世で見たアニメの光景のようだな……
大きな悲鳴のような、悲しげな咆哮をあげて腕を使って防御をする
「ん? あの血……まずいな」
地面に落ちた
そうね、だけど俺にはそれを成し遂げる力があるでしょ? 俺の頭の中で考えている語尾がやはり変化する……なんか複雑怪奇な思考になってきている気がするけど、俺のいう通り……俺は
イメージはできてるんだ、でも人間であった時は全然コントロールができなくて実現どころかとっかかりすらなかった感じだけど。
「やってみるもんだなあ……んじゃま、さよならだ」
左右の
それを同時に四発作り出して、その魔力をさらに純化させていく……俺の目の前で
「
ふわり、と
その閃光を見て、驚いたように口を開けて固まっている
閃光が
爆発は前に俺が放った
それは
自分でも気がつかないうちに、俺はまるで
「くふふふっ……あはは……なんだよ、ゴミじゃねえか……あはは……っ!」
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