193 共に来るべき
「フハハ! さあ使徒よ、殺し合おうでは無いかぁッ!」
クラウディオは笑いながら、
「くっ……
俺はクラウディオの突進に合わせて
「無駄だあぁっ!」
叫ぶや否や、クラウディオは手に持った
流石に業火の中を突っ切ってきたクラウディオの振るう
「くっ……思ったよりも魔力が強いな!?」
クラウディオがそのまま突進し、
「ぐぁっ……騎士らしくねえぞ!」
俺の悪態にクラウディオは笑顔を浮かべて笑いながら再び
「盾も武器として使う……それが我が戦闘方法だ!」
「やらせねえよ! ……ってうわぁっ!」
ベッテガがクラウディオの死角から一気に
「良い攻撃だが……私の予想の範囲内である」
体勢を崩したベッテガに向かって、
「ベッテガをやらせないっ!」
カレンの渾身の一撃をギリギリで避けて……クラウディオは崩れた体勢を整えるために大きく後方へと跳躍する。重量があるはずの
「逃すかぁっ!
俺はその着地の瞬間を狙って、複数の
「やった……のか? いや……」
爆炎の向こうより人影が……クラウディオの姿が現れたのを見て、俺たちは再び武器を構え直す。
ズシリ、と音を立てて前に進むクラウディオは不敵な笑みを浮かべるが、鎧のあちこちに焼けた後などがあり俺の魔法がノーダメージではなかったことがわかる。
「思っていたよりも……お前は素晴らしい……アルピナが執心するのもわかる」
クラウディオはぐにゃり、と不気味な笑顔を浮かべて……顔の刺青のせいで余計に恐怖心を煽る笑顔に見えるが……俺に語りかける。
「やはりお前は私たちと共に来るべきだ……ネヴァンも、アルピナも勿体ぶってなかなか言わなかったようだが……俺は違う。お前は俺たちにより近い……
俺たちより近い……つまりは
「クリフ……こいつは何を言っているんだ?」
「なんなんだよ、あんたは!」
ベッテガとカレンが訳がわからないという顔でクラウディオに食ってかかるものの……当のクラウディオはそんな二人はハナから視界にも入っていないかのように、俺を見つめ続けている。
「……何も……」
「なんだ?」
クラウディオが俺の呟きに気がつき、聞き返そうとする。俺が何かを喋ろうとしているのを見て、ベッテガとカレンは訝しげるような視線で俺を見ている。
「何も知らない……わからないままここにいたら、あんたの誘いに乗ったかもしれない……」
その言葉にクラウディオが大きく歪んだ笑みを浮かべ……その様子を見ている二人は思わず息を呑む。
<<対象……
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「でも俺には愛する人たちがいて……俺を信じてくれる仲間がいる。だからどこまで行ってもお前ら
俺は魔力を集中して、
俺の前に出現した
「受けてやろう!
「敵を貫け!
俺の意思に従って、
「な、なんだと……?!
驚愕の表情を浮かべたクラウディオの結界が、威力に耐えきれなかったのかまるでガラスが砕けるかのような甲高い音を立てて、崩壊し突き抜けた
「あ、あれ? こんな威力のある魔法だったっけ……?」
俺はその様子を見ながら、呆然と黒い煙を見ている……ベッテガとカレンは驚いていたものの、目の前で煙に包まれている
しかし……そんな喜びも一瞬だった。巻き起こる煙の向こうから、声が響く。
「クハハ……なんてことだ……これはもう
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