122 ゲルト村防衛戦 13
「キリがない……マジでドカンと行ける魔法はないか?」
ロランが
「これは……不利すぎるわね……クリフなんとかならない?」
前世の記憶を探っていく……
この世界の
「よし、首を切り落とそう。そこに火球を当てて首が復活してこないようにする」
俺の言葉を聞いて、皆が頷き……再び武器を構える。そこへトサカ首が口を膨らませていく……これは……
「いかん、
ロスティラフが慌てて俺たちに叫ぶ、その声を聞いてアドリアが巨大な
「ぐっ……これは直撃したらまずいな……」
「
注意を引くためにロスティラフが
「みんな大丈夫か?」
アイヴィー、ロランは咳をしているものの問題なさそうだ。ロスティラフは……問題ないな。アドリアはかなり苦しそうだが、俺が見ていることに気がつくと、少し笑う。
「大丈夫ですよ、やっちゃってください」
俺はアドリアに頷くと、魔法の詠唱準備に入る。ここでドカン、といくのであれば……やるしかないだろう。
「時紡ぐ蜘蛛……蜘蛛により紡がれた時間、引き裂く力……我が前にその時の魔力を顕現せよ……時は歪み、歪みは亀裂へ……<<
空間が歪み……
痛みに咆哮を上げて怒り狂う
肉が焦げる匂いをさせながら、首の千切れた首が炎上していく……そのまま首は動いているが新しい首が生えてくる様子は見えない。どうやら前世のギリシア神話作戦は正解だったようだ。
怒り狂った
蛇の顔が笑う? という不思議な光景を見て俺の頭が混乱する……なんとも言いようがないのだが、口元が歪んだように見えている。
「こ、この化け物……私がこの
衝突のたびにアドリアの顔が歪む……
どうやってなのか
次々と凄まじい衝撃が
「くっ……こ、この化け物……頭がいい」
アドリアが苦しそうな顔で魔力を維持している……長くは持たないだろう。俺は覚悟を決めてやらなければいけないことを、覚悟を決めた。やる、ここで必ずあの魔法でこの
「すまないみんな俺に命を預けてくれ……本当にデカイの一発ぶっ放してやる」
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