第二章

「あーあ、今日もご飯を食べてくれなかったなあ。どうやったらご飯を食べてくれるようになるもんかねえ。なにか上手く説得する方法はないかなあ。」

と、杉ちゃんは、ご飯の皿を片付けながら、そういうことをいった。

「ほんとね。水穂さん、食べないとどうなるか、わからないのかなあ。あたし、今日学校で、食べることの大事さについて、習ってきたのよ。食べることは、単に栄養をとるだけじゃないの。心が安定して、ゆとりを持つためにも必要なことなのよ。」

利用者がそんなことを語りだした。

「へえ、通信制高校は、食べることまで習うのか。」

杉ちゃんが、感心したようにいった。

「ええ、心の授業というものがあってね。ストレスの解消の仕方とか、そういうものを勉強するのよ。」

つまり昔で言えば、修身の授業とおなじようなものが、行われているということだ。

「へえ、偉いねえ。やっぱりさすが、訳ありのやつがいっぱい通っている学校というところだなあ。」

「昔だったら誰でもみんなやっていたことが、いまはみんなできなくなっていると、先生が言っていたわ。」

確かに彼女の言うとおりかもしれなかった。昔であれば、ご飯を食べる気がしないなんて症状はなかったはずだ。それよりも、御飯の時間は、大事な時間として認識していたはずだ。

「なるほどね。そうなると、より学校らしくなるな。単に学問するだけのところが、学校じゃないよね。そういうことも教えていかないとね。」

ある意味、通信制高校だからできるのかもしれなかった。全日制であれば、進学率にかまけて、そんなことを教えてなんかくれないはずだ。

「それにしても。」 

利用者は、大きなため息をついた。

「富士市で殺人事件なんて、困ったものだわ。学校に行くの楽しみにしてたのに、意味がないわ。」 

「まあ、確かにいい迷惑だ。でも、安全のためだからしょうがない。怨恨による事件なのか、通り魔的な事件なのかもまだわかってないようだし。事件の全容が判明しないと、学校は行けないよ。」

杉ちゃんは彼女にいった。

「いい迷惑という気持ちはわかるけどな。」

ちょうどその時、玄関の引き戸がガラガラと音を立てて開いた。あれ、誰が来たんだろう、と杉ちゃんがいうと、

「こんにちは、ポカホンタスです。今日は新しいお弁当の紹介に来ました。」

おばあさんの声だから、紛れもなく社長の土師煕子さんだった。

「どうぞ、どうぞ。あがってください。毎日最近暑いよね。宅配弁当の衛生管理も難しいんじゃないの?」

と、杉ちゃんがいうと、煕子さんは、はいといって、食堂へやってきた。

「こんにちは。お暑うございます。皆さんは、おげんきですか?」

煕子さんは、杉ちゃんにうながされて、椅子に座った。 

「で、新作の弁当とは、どういうかんじなの?」

杉ちゃんがきくと、

「はい、ビビンバ丼よ。しかも、大豆のお肉を使って、肉を食べない人にも食べられるように。」

と、煕子さんは、チラシをカバンの中から出してくれた。

「はあ、うまそうだな。」

と杉ちゃんがいうと、

「辛さは控えめに作ってあるから、辛いのが苦手でも大丈夫。野菜がたくさんあって、栄養満点。噛むのが辛い方に、ビビンバ風のおかゆも用意してあるわ。」

煕子さんは、にこやかに笑った。

「最近は、昔ながらのお弁当よりも、こういう変わった弁当を食べたがる人が多いから、弁当も工夫が必要ね。こうなると、若い人に、積極的に入ってほしかったんだけどなあ。」

煕子さんは、ちょっと悲しい顔をした。

「若い人がいれば、今流行りの食べ物のこととか、情報がもらえたんだけど。」

確かに、おばあさんにインターネットは、ちょっと使いにくい。若い人のほうがそのあたりは精通している。

「誰か、必要な人がいたんですか?」

と、利用者がきくと、

「あの、原田綾香さんという人ね。あの人、私の会社に来てたのよ。はじめはお料理を習いたいということで、来てたんだけど、そのうち、今風のはやりの食材のこととか、調べてくれるようになってね。」

煕子さんは、悲しそうに言った。

「そうなんだね。原田綾香さんというと、先日の事件の被害者だよね?」

杉ちゃんがそうきくと、

「そうなのよ。彼女のご家族は彼女がいなくなってくれて、良かったなんて言われているようだけど、私は違うとおもうわ。確かに彼女は、扱いにくい人かもしれないけど、一生懸命やってくれた。それは、あたしたちが、保証する。」

煕子さんは、きっぱりといった。

「はあ、そうなの?」

と、杉ちゃんがきくと、

「ええ。あたしたちから見たら、優等生って感じの女の子だったわよ。料理を教えてもちゃんと指示に従ってくれたし、後片付けもちゃんとやるしね。今では、そういうことができる女の子って、本当に少ないじゃない。だから私たちは、貴重な存在だと思ってたのよ。」

と、煕子さんはそういうのである。

「そうなのねえ。あたしなんて片付けは苦手だからなあ。其れができるなんて、確かに優等生だわ。」

利用者は、腕組みをしていった。

「確かに僕も、作るのは得意だけど、片付けるのは得意じゃない。」

杉ちゃんも言った。

「でしょ。そんなことを、ちゃんとやってくれる若い人は、ある意味大事な存在なのよ。そんないい子が、どうして殺されなきゃならなかったのかしら?」

「そうだねえ。」

煕子さんがそういうと、杉ちゃんは頷いた。

「原田綾香さんは、そういうところがあったのか。」

「なんか、テレビのニュースを見てると、その人は無職で、なんだかご両親と一緒に暮らしていたみたいなんですけど、最近、もめごとが多かったって聞いたわ。意外な一面があったのね。」

杉ちゃんと利用者は、はあとため息をついた。

「二人とも、変なところで彼女を過小評価してはだめよ。今の子はたとえ大金を稼ぐことはできても、家をまるで汚い状態のままで平気何て言う子も、たくさんいるみたいじゃない。私たちから見れば、確かにお金を入れることも大事なこととは思うけど、そういう生活の、基本的なところをやってもらわないと、人として立派だとは言えないと思うわ。」

「ごもっともでございます。」

煕子さんがそういうと、杉ちゃんも頷いた。

「でも、煕子さんが、そういう価値観を持っててくれてよかったわ。」

利用者がそういうと、

「こんにちはあ。」

と、間延びした女性の声が玄関先でした。今日はバカに客がくるなと杉ちゃんが言うと、

「杉ちゃん、浜島です。ちょっと相談があるんだけど。」

声の主は、浜島咲であった。

「ああ、はまじさん、今ポカホンタスさんの社長さんが来て居て、手が離せないよ。上がってきてくれる?」

と、杉ちゃんが言うと、浜島咲は、暑い暑いと言いながら、食堂に入ってきた。

「あーあ、ここにエアコンがあってよかった。ほんと、外は暑いわねえ。」

咲は、汗を拭きながら言った。

「で、相談ってなんだよ。」

杉ちゃんがそういうと、

「杉ちゃん、今日、呉服屋さんにいったの。絽が欲しいと言ったら、絽の着物では、江戸小紋は作れないって聞いたんだけど、それは、本当なのかしら?」

と、咲が言う。

「答えは、本当だ。よく考えてみろ。あんな穴だらけの生地に、伊勢型紙を置いて、柄を染められるか考えてみな?それを考えてみれば、わかる事じゃないか。まあ、呉服屋に笑われないでよかったね。そんなことも知らないのかって、笑う呉服屋もあるからね。」

杉ちゃんは答えをちゃんと言った。

「浜島さん、この間古本屋ですごい本が手に入ったって言ってたけど、そういうことは載ってなかったんですか?」

利用者がそういうと、

「はい。載ってませんでした。絽の着物は、夏の今の時期に着るくらいしか書いてない。だから、今日、絽の江戸小紋があると思って、呉服屋に行ったのよ。」

と、咲は言った。

「そうだねえ。まあ、江戸小紋は、絽の生地では、作れないな。ああいう小さなびっしりした柄を要求されるようであれば、サマーウールとか、そっちの方が良いんじゃないかな。」

「そうだけど杉ちゃん、うちの教室では、なつはずっと絽の着物を着るようにと言われてるのよ。立秋が来るまでは、絽にしなきゃダメって。」

「はあ、なかなか厳しいな。そんなに絽で細かい柄のやつが欲しいか?まあ、ないこともないけどさ。穴だらけの生地に、江戸小紋を入れるなんて、よほど腕のいい職人じゃないとできないよ。まあ、そこを何とかっていうんだったら、絽刺しというものがあるけど?」

杉ちゃんがそういうと、煕子さんが、

「そうそう。絽刺しね。そういう選択肢もあるわ。順位的にも絽とたいして変わらないって教わったような気がする。」

といった。利用者が、絽刺しって何ですかと聞くと、

「うん、細かい柄を染められない絽や紗の着物に、刺繍をして柄を入れる技法だ。絽刺し、紗刺しなどあるが、技法としては同じこと。まあ、穴を無視して刺繍をするから、通気性は悪くなるけど、その代わり細かい江戸小紋に似たような柄は作れるよ。其れでもよければ、絽刺しで、検索してみな。」

と、杉ちゃんが説明した。

「昔は、お公家さんの間で流行っていたらしいけどね。江戸時代になったら、一般人にも普及するようになったみたいだよ。今は、江戸川区の伝統工芸になっているみたいだよ。」

「まあ、そんな細かい説明は良いとして、それであれば、絽の着物で、細かい柄が得られるのね。杉ちゃんありがとう。助かるわ。」

咲は、手帳の頁に絽刺しと書き込んだ。

「それにしても、そういう昔ながらの事を、今でも知っている人が居るって驚きだわ。私の母が、よく絽刺しを好んで着ていたわよ。もう死語になってしまったかもしれないと思っていたけど、よく覚えていてくれたわね。」

煕子さんが嬉しそうに言うと、

「ああ、覚えているっていうか、ただのバカの一つ覚えだ。」

と、杉ちゃんはカラカラと笑った。

「でもあたしたちからしてみたら、うれしいわよ。そういうことを今でも覚えてくれる人が居るってこと。」

煕子さんはにこやかな顔をしている。

「本当ね。あの時本をくれた、あの女性に、もう一回会いたいなあ。」

咲は、一寸笑いながら、急いで言ったのであった。

「あの、高尾真紀さんという女性かい?」

と、杉ちゃんが言うと、

「高尾真紀かあ、さっきテレビのニュースで、原田綾子さんと言い争っているのが目撃されたって言ってたけど。」

と、利用者が言う。

「あたしは、それ、何かの間違いだと思うわ。だって彼女は、私に着物の本をくれたのよ。そんな女性が、殺人なんかするかしらね。私は、違うと思うのよ。」

咲は、自分なりの意見を言ったのであるが、

「まあ、報道というのは、大げさに報道するもんだからねえ。」

と、杉ちゃんが言った。

「私も、たぶんそうだと思うわ。」

不意に煕子さんがそういうことを言った。

「あなたに、着物の本を譲ってくれたということは、その女性は、どこかに優しい気持ちがあると思うの。其れに、原田綾香さんだって、すごく礼儀正しい子だったから、簡単に命を奪われるようなことはあってはいけないと思うのよ。二人とも事件にかかわるようなことはしていないと思う。」

「煕子さんもそう思うのか。確かに、この事件は、まず動機がないのと、真紀さんが犯人であるという証拠が無いって、偉い人が、テレビのインタビューでやってたな。」

と、杉ちゃんも口を合わせた。

「そうですね。でも、あたしここにきているからわかるんだけど、いくらどんなに素晴らしい長所があっても、短所ばかりが強調されちゃう教育のせいで、それは消されちゃうんじゃないかな。」

と、利用者が言った。

「確かにそれはそうだ。ここにきているやつらはみんなそうだ。教育機関というものはそうなってしまう。日本の教育ってのはそうなっている。」

「あたし、どうしても納得できないのよ。なんで、あの高尾真紀さんというひとが、犯人にされそうなのかなって。警察ってのは、どうしても事件を簡単に終わらせようとしちゃうけどさあ。あたしは、どうもそうなっちゃいけないと思うのよね。」

杉ちゃんと咲が相次いでそういう。二人とも警察ではないので、彼女に関することを調査することはできないが、二人とも納得できない様子だった。

「じゃあ、二人で調べてみたらいいじゃない。二人ともまだ若いし、とことん調べて

見たらいいのよ。」

と、煕子さんが言う。よし、やってみるか、と杉ちゃんと咲は言った。利用者は私はちょっと遠慮しますと言って、それには参加しないことにした。

翌日。

杉ちゃんと咲は、暑いなあと言いながら、警察署へ向かった。警察署は、なんでこんなに冷房が効いているんだろうというくらい、涼しかった。

「ちょっとすみません。あの、原田綾香さんが、富士駅近くで殺害された事件の事で、一寸お伺いしたいんですけど。」

と、杉ちゃんが言った。

「なんですか。報道関係ですか?」

と、警察の受付係は変な顔をしたが、そこへちょうど華岡がやってきて、杉ちゃんたちを通してやれと言った。

「で、今日は何の用なんだよ、杉ちゃん。」

と、華岡は、とりあえず、杉ちゃんたちをある部屋に案内する。

「ああ、あの、高尾真紀さんという女性はどうしているのかなと思って。」

杉ちゃんが言うと、

「もう、引っ張ってみたのは良いものの、ずっとしゃべらないで黙ったままだよ。どうしていいのか、わからないほど。」

と、華岡は答えた。

「華岡さん、テレビのニュースでやっていたけど、あれは本当に、女性が言い争っている声が聞こえてきて、その時にいたのは、高尾真紀さんなんですか?」

咲も、華岡に聞く。

「うん、そこは確かなんだよ。近所のマンションに住んでいた人が、それを聞いているので。」

「そうだけど、華岡さん。其れは、姿を見たわけじゃあないでしょう?声を聞いただけなんでしょう?それなのに、なんで彼女、高尾真紀さんと断定したのよ。」

咲は、もう一度華岡に聞いた。

「そうだねえ。確かに、そうなんだが、高尾真紀は、一日中家にいるし、そういうことでは、、、。」

「華岡さんそれで決めつけちゃだめよ。そこで犯人だと決めつけたら、それこそすごい偏見じゃないの。前科があるわけでもないんでしょ?」

華岡が弱った発言をすると、咲はすぐに言った。

「でも、そういうものは、世の中が嫌になったとか、自殺をしたかったとか、変な理由で犯罪をするというのもよく知られていることで。」

と、華岡は言ったが、

「そんなことで、決めつけてはだめよ。前科があるわけでもないんだったら、ただ働いてないからって、決めつけるのはおかしいわ。そういうところだから、警察は信用できないって言われちゃうんじゃないの?」

と、咲は急いで言った。

「大体ね。彼女、原田綾香さんが殺される理由がないじゃないか。まずそこを買い目しなくちゃな。彼女は、昨日製鉄所に来た土師煕子さんの話では、確かに仕事はしてなかったそうだけど、でも、礼儀正しくて、しっかりやれるタイプの子だったという話だぞ。だから、働いていないイコール悪い奴と決めつけるのは、まずいとおもうよ。」

杉ちゃんもそういうので、華岡はうーんと言いながら小さくなった。

「そうなんだ。俺たちもそこで悩んでいる。原田綾香が殺害される理由はどこにもない。」

「まず、原田綾香さんがどんな人物だったか教えてくれよ。家族構成とか、いつから仕事をしなくなったとか。」

杉ちゃんがそういうと、華岡はこう切り出した。

「同居していた両親の話では、高校生の時の部活動が原因で、進学した大学にも行かず、家に閉じこもるようになったらしい。それ以来、社会参加したことはいちどもない。生活費は親が工面している。彼女自身は、社会保険事務所に、障害年金の相談をしたりしていたようだが、いずれも家族の反対で、断られている。こういったところか。」

「なるほどね。まあ、今ならよくあるパターンだな。しかし、障害年金を申請に行って、断られているのも、不思議だ。」

と、杉ちゃんは言った。

「でも、彼女は、ポカホンタスさんがやっていた料理教室に通っていたんでしょ?」

と咲がきくと、

「うん。それは、俺も知っている。二年間、料理教室に通っていたが、情緒不安定になって、入院し、それで料理教室をやめている。」

と、華岡は答えた。

「はあ。其れは彼女の意思?それとも親御さんの意思?」

と、咲が聞くと、

「ああ、情緒不安定になって、これ以上迷惑をかけないようにという意味でやめたそうだ。」

と華岡は答えた。

「料理教室での人間関係とかはどうだったの?」

と、杉ちゃんが言うと、

「確かに、毎月二回、欠席することはなく通っていたそうだが、料理サークルは高齢者ばかりで、何も話の合う人もおらず寂しかったのだそうだと、両親に漏らしていたそうだ。」

と、華岡は答えた。

「そこの社長さんは、ものすごく彼女をほめていたけどな。その気持ちは彼女には伝わらなかったのか。昔の人は、表情とかしぐさとかで、この人私をほめてくれていると読み取る能力が在ったが、今の人は、言葉で言わないと通じないからね。以心伝心という言葉も死語だ。そこが通じていればよかったのかな。」

「じゃあ、次は、高尾真紀さんの事はどこまでわかっているの?」

杉ちゃんに続いて咲は言った。

「高尾真紀は、中学校三年生の時に、担任教師に叱責されて以来、家の犬が狙われている言ってものを投げるようになるなど、奇行が目立ち、精神科に、10年近く入院している。退院直後は、社会に出たくて、着物サークルというものに通っていたようだが、二年目にメンバーとトラブルを起こして退会。以降、社会には出ていない。」

と、華岡が言うと、

「二人とも似たり寄ったりだな。類は友を呼ぶというが本当だねえ。」

と、杉ちゃんが言った。

「まあ、そうなんだ。でも杉ちゃん、経歴こそ確かに似ている二人の女性だが、二人の接点はどこにもないんだよ。二人は、同じサークルにいたとか、親戚関係だったとか、そういうことはいちどもない。だから、出会うとしたら、どこで出会ったんだろうか?」

と、華岡は首をひねっている。

咲もよくわからないという顔をしていたが、ふいにあるものが思いついた。

「インターネットを使ったのかも!」


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