【AR2e】ようこそ!学園都市ソピアへ!!〜いち時間め 冒険者のこころえ〜

【概要】

学園都市ソピアに入って数ヶ月のPC達が挑むのは、数ヶ所の目的地でそれぞれ食料や薬等を受け取って孤児院に運べ、という依頼。一見すると簡単な依頼ですが、何も起こらないはずはなく。行く先行く先で思い通りに物資が手に入らない事態が発生し、冒険者達は対応を迫られる……


【GM】

とたけさんにGMをしていただきました。

過去にとたけさんがGMをしていたSW2.5CPのログの序盤を読んだことがあり雰囲気を知っていたので、始まる前から楽しみで仕方がなかったです。


今回のCPも1話目からGMの持ち味が出てるシナリオだなあと思っていて、RPしながら「そうそう、これがやりたかった!」という気持ちになりました。

正解の無い問題についてPC達が話し合い、結論を出す。その過程で見える各PCの思想信条その他諸々……!大好きです!


それから、とたけさんの動かすNPCはもの凄く「人間」という感じがしました。孤児院のルルカさんやまこと君然り、学園職員さん然り。

だからこそこちらも物語に没入でき、ストーリーを通じて行われたGMからの問いかけに対して真剣に向き合うことができたのだと思います。


【シナリオ感想】

世知辛いのじゃ〜〜!(予算もマンパワーも不足している国家が全体の利益を最大化しようとするとそうなりますよねという現実的な辛さを突きつけられる)


リンの言うように孤児院への投資が長期的には大きなリターンを生む可能性もありますが、じゃあその可能性はどの程度?確実なの?と詰められると国家としては予算下りなさそう、なんて考えさせられてしまいます。


厳しい現実を突きつけてくる一方、息抜きになるようなシーンもあってその辺りの緩急の付け方は流石とたけさんといったところ。魚釣りシーンでの、パンダ式漁法→クソデカフィッシュ達との戦闘突入の流れがコミカルで好きでした。


最後のマスターシーンは、孤児院の一件の裏で何者かの思惑が蠢いていることが示唆されるもので続きがとても気になります。あと、なんとなくですがDXでありそうな引きで大変カッコよかったです。


卓前と卓後で、今話のタイトル「冒険者のこころえ」に対する見え方が完全に変わったのが面白いなあと思います。冒険者のこころえ(辛口)


【PC】

◆リン(PL:じゃっくさん)

風の時代に特に名を馳せた"軍神カミカゼ"の末裔にして、我等がギルド「ソピア学園カミカゼ部」のリーダー。


なんと言っても台詞回しの神がかった格好良さが印象的でした。彼女の美しい風貌、そして戦闘でのいぶし銀な活躍(すっと最適な位置取りが出てくるあたりなんてとても真似できません)と相まってもう推すしかない。


普段はユベールの言動を軽くあしらいつつも、戦闘中はハイになってノッてくれるところや、まこと君との絡みで色々説明不足でセレンに呆れられてるところとか好き。カッコいいんだけどどこかネジが緩んでる感じ、いいですよね。


◆セレン・ヘイズ(PL:はやみさん)

良家の生活が肌に合わず出奔した戦い好きのお嬢様。


RPの節々に滲み出るように現れる育ちの良さ(お嬢様お嬢様しておらず、滲み出る程度なのがとても良き)とか、出奔後に傭兵や用心棒をして生活していたために身に付いたであろうシビアな考え方とか、設定とRPが完璧に連動しててお手本にしたい。


セレンのような考え方の人がいることで、あのシリアス場面が嘘臭くなくなるといいますか、深みが出るといいますか、そんな感じ。皆の甘さに呆れながらも、最終的には首を縦に振ってくれるあたりセレンの性格が表れてる。


せっかくの美人なのにファッションにあまり興味がないらしいので、ファッションセンスが終わってるユベールと並べられてなっちゃんの指導が入りそう(妄想)


◆カイシン・ゼオライト(PL:たけしんさん)

転生アーシアンのパンダ。パンダと新聞の相性の良さ何ですかあれ、なに……。

キャラシ提出時点で、パンダ!?そういうのもあるのか!とその発想に驚かされていました


最初の孤児院のシーンから圧倒的な保護者力を放っていたのですが、なんと転生前は50代妻子持ちとのこと。保護者というか、もはや孫と遊ぶおじいちゃんの方が近かった。和む。


魚釣りのシーンでは、パンダ式漁法で魚を獲る画が面白くて画面の前で笑ってました。お父さん、パンダの本能に侵食されてないです?大丈夫?


また、錬金術塔で薬を受け取る場面では、PC5人揃っているにも関わらずパンダのカイシンが渉外を担当していてここでも感じる人生経験の厚みと社会人力……。


といった具合にPLとしては終始カイシンに癒され笑わされという感じでしたが、ユベールとしてはあんまり絡めていなかったので次話以降の楽しみとします。


◆ナツオ・アンデシン(PL:ベーゼンさん)

ベーゼンさんの男の娘はいいぞ〜(親指を立てながら嬉々として沼に沈んでいく)


ナツオは一癖あるタイプの男の娘。自分の可愛さが周りにどう作用するか完全に分かっているタイプ!!

じゃないと「きゃるーん」なんて擬音は出てきません(名推理)


あとは男口調になったときの格好良さ。普段が可愛い系なこともあって振れ幅がすっごい。


ユベールとはお互いに「かっこいい」「美しい」を言い合っていて、そこには独特の世界が形成されていて面白かったり。1話目ということもあり見た目の話に終始していましたが、今度はもうちょっと踏み込んだ絡みもしてみたいなとかそんな気持ちです。


◆ユベール・エルドミューン(PL:シア)

美を愛するエルダナーン。ナルシストRPでいくつもりでしたが、振り返るとそこまでナルナルしてなかったかもしれません。ナルナル増しますか??


学園都市に入ったは良いものの、まだ冒険者になりきれていない状態。シビアな決断を迫られたとき、冒険者PTとしての損得勘定やリスクコントロール度外視で個人の感情や思想を優先する場面もありましたね。


途中で急に黎明卿インストールが入ったり、中の人が出てしまうなどしたものの、そこそこ喋れたという点では満足でした(極低ハードル)


【NPC(一部)】

◆ルルカ

孤児院を切り盛りしているケモ女子さん。うにゃ可愛い!健気かわいい!なけなしのお金で報酬増額かわいい!

無いと思いますが、もしこの人が悪者だったら今後もう何も信じられなくなりそう。


◆櫻木まこと

孤児院にいる転生アーシアンの少年。

初期の低好感度状態のツンケン具合とか、彼を探しに危険な森へ入ってきた冒険者を見て「なんで」となるところとか好き好き。子供ながらにシビアな考え方になっていて、彼が歩んできたこれまでの人生について考えさせられます。

マスターシーン的に今後キーパーソンになる予感。


◆学園職員さん

追加人員の話を伝えたときには「申し訳ないけどできない」「弱者の保護が大切なのは分かっているけど…」という対応で、この人も立場上どうしようもないだけで思うところはあるんだろうなと考えていたんですが、カミカゼ部の面々が去った後の台詞が非常に毒々しくて最高に人間してましたね。労働者PLに刺さるNPC。


【終わりに】

とたけさん、じゃっくさん、はやみさん、たけしんさん、ベーゼンさんのおかげで大変楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。


特にとたけさんにおかれましては2日連続のGMということでお疲れの中、7時間に渡るセッションを回していただき感謝の極みです。

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