TRPG感想箱

@valencia755

2021年7月23日、GM:ベーゼン様によるSW2.5単発卓、「月下の円舞曲」にPLとして参加してきました。

PL:はやみ様、じゃっく様、たけしん様、valencia

人生初TRPG！やったー！

大学生の時にニコニコ動画でTRPGリプレイに嵌まった勢いでルルブを購入したものの、やる人がいなくて一度も遊ばないまま売ることになった思い出が蘇ります（鎮まれ……！）

◆概要ではない何か

GMとPLが決まった瞬間、テンションが爆発してました。企画が立ち上がる前に読んだ『精霊のランプ』のログがそれはそれはとっっっても良かったのですが、そちらのGMもベーゼン様、かつPLも私以外のお三方はその卓にPLとして参加されていた方達だったからです。こんな展開で期待しない人がいるだろうか。いや、いない。

◆GM、魔王改め聖母ベーゼン様

初心者歓迎卓ということではやみさんに企画していただいた本セッションで、急遽GMを引き受けてくださった聖母様です。

周りの声に耳を傾けると、「魔王」だとか「高い他界」だとか聴こえてきますがそこは両手で耳を塞ぎます。

シナリオに定評のあるお方というイメージはあったのですが、実際にPLとして参加するとNPCが想像以上にKawaii＆絡みやすかったです。PLの発言を引き出してくれるようなそんな感じ。なので、最後にNPCが「また来てね」って言ってくれる場面があったんですけど、「来るよ、来る！絶対来る！」って思ってました。PCはもちろんPLも同じ熱量で。

あとはやっぱり演出面。これはログを読んでいるだけでは分からない部分でしたので、参加して体験できて本当に良かった〜と思ったところ。まずマップに刺さってるピンがクルクル動いているのに驚き、シーン切り替えの多様さに感動を覚え、あとは背景効果（？）というのでしょうか、踊りのシーンでの幻想的なキラキラ演出でエモはさらに加速した。

文章が長くなりそうなのでまとめると、神GMは本当に存在します、2021年7月23日にココフォリアで見ました！

◆シナリオ『月下の円舞曲』

夏は夜、『枕草子』にもそう書いてあります。

そういう訳かは分かりませんが、夏！夜！お盆！お祭り！という季節感盛り盛りのシナリオ。

アンデッド討伐依頼（夏要素）を受けた冒険者達が現地で暴れて無事解決と言ってしまえばそうなんですが、コミカルありドキドキありの濃い内容でした。海から現れるアンデッドと聞いてかなりおどろおどろしいモノを想像していたのですが、音楽とキャラクターで斜め上からパンチをくらってふふっとなった思い出。

シナリオのネタバレをするつもりはないので詳細は控えますが、戦闘後〜エンディングの流れがとにかく綺麗でエモかったです。台詞、描写、演出、音楽、全てが噛み合って冒険の終わりへと続く舞台を形作っていました。お盆時期の夏の夜、生と死が曖昧になる幻想的な空気感がたまらなかった。

情景が思い浮かび過ぎるので、踊りのシーンではPCの一人称視点で場面を見ているような錯覚に陥いったりもしていました。

そして最後、BGMで『不老不死』が流れてきたときはグッときましたね。セッション開始前に準備中の部屋で流れていた曲と同じなんですけど、冒険を経て聴くと心への沁み入り加減が全っ然違う！これからこのBGMを耳にする度にこの卓、このシナリオを思い出す予感がしています。アンデッドシナリオで『不老不死』というのもまた良きでした。

◆キャラクター

○アルマ（PL:はやみ様）

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=fuOR3G

ミノタウロスのウィークリングなんですけど、細身で色白、花とおしゃれを愛し読書や勉強を好む変わり者。あとはとにかく食欲が旺盛。ミノ基準では普通なのかも？

いわゆる無口キャラなのですがそれでもきっちりキャラが立っててやっぱり凄いなあ、と。行動描写でのキャラクターの魅せ方に学びがある。

お気に入りはアルマの焼きそばを手に持っていた自キャラがNPCに連れて行かれる場面で、「それも食べるから置いてって」と言い放つシーン。お嬢ほんとブレないなあって、つい笑顔になりました。

あとは踊りに誘われたときの「…人を壊さない工夫がいる」という台詞からの慎重にその手を取る描写、設定を活かした描写〜！

そういえば卓後に話題に出たはやみさんのギャルRP、TRPGログではまだ拝見したことないかもしれません。（いつか見たい！）

○スエーヴ（PL:じゃっく様）

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=cK6ij3

闘う女性がだぁいすきという性癖を背負った怪し気な風貌の男性であり、破壊力の高いハートマークの使い手♡

その癖（へき）に関する早口語りはリアリティーが高すぎて必見。あと興奮時の奇声のバリュエーションが凄い。

煙ぷかぷかで気怠げな“かわいい”妖精を呼び出したり、終いには屋台にコロッセオを生やしたりしてた彼ですが、探索・情報収集においては終始PTを引っ張ってくれていましたし、戦闘では妖精と幻獣を使役して大暴れの超有能冒険者。己の癖に真っ直ぐなだけでそれ以外の部分は理知的でそこそこ常識もありそうなのも、スイッチが入ったときとの対比が出て好き。

でも成人前まで1日20時間ベッドで寝てた人間が性癖の力で冒険者をやっているのでやっぱり根本的にヤバいキャラかもしれません。

○フェイシー・クリスタル（PL:たけしん様）

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=KrCGWZ

真面目な神官の女の子！という感じ。真っ先に村の怪我人達の心配をし、魔神に厳しく、ネルとカイリのお腹ぷにぷに合戦をはしたないと諌める清く正しい神官ちゃん。

男性キャラで参加してたら真っ先に攻略に向かっていたかもしれません。そしてきっと何度も振られる。

「男性にあまり免疫がない」キャラを落とすの良いですよね？（落とせるとは言ってない）

ゾンビを殴って楽しんでるネルとそれを見て喜んでるスエーヴに対する反応が好き。「あの、その、冒涜というか、あの……いえ、いいのかな」っていう台詞に性格が出てて。

こういうある種普通なキャラクターを意識してRPする、そしてそのキャラを最後まで貫くのって結構難しそうだなと感じていて、そこはやっぱり熟練PLさんだなあと思いました。

戦闘ではプリーストとしてPTをしっかり支えてくれていました。セイクリッドウエポンありがたや〜。それから思い返すと戦闘で先制を取れたのは全てフェイシーのおかげでしたね（遠い目）

○ネル=ゴールドウィン（PL:valencia）

グラップラー／スカウトをやってみました。

今回立ち絵からキャラを決めてみたのですがどう見ても己の拳で闘いそうな前衛顔だったので。初めてということもあり「前に出て殴る」というわかりやすい役割がしたかったので丁度良かったですね。

アンデッドとの戦闘後会話が好きでしたが、ネルってナイトメアだからあっちに行くのって相当先じゃないかなーとか思ったり。彼はそれまでに多くの作品を作ってくれてそうなので、死後も歌って踊って楽しく暮らせそうで良かったね、ネル。

◆最後に

セッション中は今年一番楽しい時間だったと言っても過言ではありません。

が、反省点もたくさんあります。単純なバフの把握漏れとか、○○判定と言われてなかなか出てこないとか。一番はやっぱりRPでしょうか。せっかく最高の環境で初TRPGができたので、できればもっともっと設定活かして仲間やNPCに絡みたかったですね。ログを読み返すと、「こんなRPもしたかったなー」とか、「この場面他にもっと言えることあったじゃん」なんて感想が浮かんできます。

まあ進行中にできていないのはそれが今の私の実力ということなので、精進していきたいです。

最後の最後になりましたが、ベーゼン様、はやみ様、じゃっく様、たけしん様、キャラシ準備から当日まで色々と支えてくださりありがとうございました。わくわくする日々を送ることができたのは皆様のおかげです。