魔法国融合石記
オーダイルゆうき
第1話 森の不気味トビラ
ある日の夜、森の中にひっそりとたたずむ小屋から、僕は小さな袋と魔道書を腰に装備して指先から、光の玉を出して、使い魔のコウモリと一緒に小屋を出た。
僕の名前はエビネ、音波魔法を使うのが得意な魔道士で、年は16で今はこの森である、魔法の習得の為に住み込みでこの森で修行をしているんだ!ちなみに今は森の中を夜の散歩中だ。
「はぁー…今日こそ、成功したと思ってたのにな…」
僕はため息を吐いた、僕は今ある魔法の会得しようと、頑張っているだけど中々会得出来てないんだ。
「仕方ねぇよ、まぁ根気よくやろうや!」
僕の右肩に止まっていたコウモリが励ましの言葉を送った。
こいつはドキュラ、音波コウモリと言うコウモリで僕の使い魔なんだ、様々な超音波を使えから、音波魔法が得意な、僕とは使い魔でありながら、良き相棒だと思ってるよ!
「でも…」
「でも、じゃない!根気よくやりゃあ、いつかは成功するぜ!それに今回は惜しいところまでいったしな!」
彼は翼を大げさに振り回しながらこう続けた。
「それに音波魔法を得意としている、お前が河原で見つけたあの石を惜しいところまで、いったのは今回の成長じゃねぇか!」
「…ドキュラ」
僕は彼の言葉に心を打たれた。
「そうだね!今回の失敗をバネにして、僕!明日からも頑張るよ!」
「おう!その粋だ!」
彼は翼を組みながら、大きくうなづいた、そして僕は、小さな袋を腰に巻いてるベルトから取って、袋の中に入っていた緑の石を取り出した。河原で拾ったこの石は融合石と言う石らしい、調べてみたらこの石は融合魔法と言う、魔法を使う時に使用する石らしい。
融合魔法は魔法と魔法の融合などを行う時に使用する、魔法らしいどうやらこの融合石はその融合魔法に使う為に使う魔法道具らしい、それを知った僕は、その魔法を使えるようになる為にこの森で修行を始めたんだ!でも…失敗ばかりだけどね。
「にしても、この森は夜になると星がよく見えるなー!」
「そうだな!街とは大違いだ!」
そんな会話をしながら森を歩いてると。
「ん?」
「どうした?」
ドキュラが僕の顔を見ながら、言った。
「ん、あぁ少し微弱な、魔力を感じたんだ」
「微弱な魔力?」
彼は首を傾げた。
「あぁ、そうだ…」
僕はそう言うと目を閉じ、微弱な魔力の発信源を探した。
「見つけた、あそこか!」
僕は指をパチン!と鳴らすと茂みの方へに入った。
「お、おい!待てよ、エビネ…いや、主!」
彼の肩から離れて飛んでいた、ドキュラは慌てて、彼を追った。
(微弱な魔力の源を探し当てれるんだから、やっぱり、実力あるんだな〜主は…)
心の中でそう呟きながら。
「あった、これが…」
茂みを掻き分けながら、奥へと進むとついに、微弱な魔力の源を発見した。
「こ、これが魔力の源かよ、なんて不気味で、デカイトビラなんだ…」
いつのまにか追いていた、ドキュラの言う通り魔力の源はどうやら、この人の鼻と口をイメージした不気味なデザインのデカイトビラらしい。
「あぁ、そうだな…なぁ、ドキュラ。」
「わかってる、お前の言いたい事はわかる、入ってみるんだろ、このトビラを開けて、だろ。」
僕はコクリとうなづくと、ドキュラはちょっと待ってろ、と言い翼を広げ、小屋の方へと飛んだ、しばらくするとドキュラは携帯食料の入った小さな袋を足で持って戻って来た。
「なるほどね。」
「メシがないと、もしもの時困るからな。」
そう言いながら、彼は携帯食料を僕に投げ渡した。
「おっと、ありがとう、ドキュラ!じゃぁ、開けるか!」
僕はそう言うとトビラの持ち手の部分に、手をかけると力を込めておもっきり、トビラを引いた、すると…。
「うわっ⁉︎」
「なっ、なんだ⁉︎」
トビラが開いて中に入ったと同時にトビラが激しい光を、放ち僕を包み込んだ。
「「…。」」
僕達はあまりの、眩しさに気を失った。
トビラが閉まった音にも気づかずに…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます