第42話 決戦・勇者を翻弄する
横一列の
「よし、作戦・乙を実行する。伝令、
ドンドン! ドンドン! ドンドン!
今度は東寄りの帝国軍
ただし、今度は
そうして抵抗を受けずに帝国軍
見られてしまえば当然反撃が予想される。
しかし先ほどのように不用意に近づくと
今度は王国軍の横断を
そう判断するのも無理はない。
しかしそれこそが真の
帝国軍は
帝国軍にぶつかる寸前に外側つまりより東側へ回避し帝国
危機を悟ったのか、帝国軍本営はいったん後退し、先ほどわが軍相手に多大な損害を
クレイド軍務大臣の
帝国本営との間に
ドン!カカ ドン!カカ
前進の勢いを活かして帝国軍
帝国軍はクレイド軍務大臣の
しかし、包囲されてクレイド軍務大臣率いる本営の統率から
われわれは帝国
すでに捕まえている帝国軍
たった二回の接触ではあったが、帝国軍を
離れていればまわり込み、
このままでは何度やっても同じことの繰り返しになる。
クレイド軍務大臣にその
そして、ここは側面を突かれる前に目の前のわが軍の撃破に専念したほうが賢明だろう。
そう判断したであろうクレイド軍務大臣が、残存する
この手が繰り出されたら、少数の王国軍の命運は時間の問題である。
しかしこちらとてそう簡単に負けパターンに
ドン! ドドン! ドン! ドドン!
帝国軍が大挙して
と同時に、帝国の
正面へと意識が向いていた帝国軍は不意を突かれて
王国軍はそのまま後退し、
おそらく今、クレイド軍務大臣は頭を抱えているだろう。
三倍もの兵を
しかし実戦では兵が多いためにこちらよりも反応が数段鈍くなり、どうしても後手にまわらざるをえない。
一方わが王国軍は総兵数が少ないため軍師カイと同列に俺を含めた四将軍がおり、中隊長、小隊長、什長、兵員と命令系統が四段と少ない。
しかもクレイドは
全部隊に
これでは時間がかかって当然だ。
カイは作戦を考えたら方針だけを
この差が軍全体の反応速度に現れているのだ。
ゆえに帝国軍はこちらのリズムに従わざるをえない。
クレイド軍務大臣としては帝国軍のペースに乗せたいところだろうが、全軍の動きはこちらの先制攻撃によって再三封じ込められる。
ここまで事態の推移を見通す“軍師”カイの洞察力には
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