第10話 昇格・将軍、先鋒を争う
「ところで、
「まさか、この
アマムの軽口にアダマス将軍が合わせる。
「三十にも満たない新米将軍は過去に例がない。
「おしめもとれぬ歳ゆえにな」
“肉まんじゅう”と“武神”が
そんな様子を見ていたじいさんが口を開く。
「クレイド大将個人の
「待て待て。
「アマム将軍。それなら先の
「まったく」
「あれは聞き分けのないタリエリが悪いんじゃ。あやつが
その言葉に
俺はアマムの野郎をどやしつけるために。
ガリウスはそんな俺を止めるために。
その空気を察したじいさんが話をすり替えた。
「
「だから
「アマム将軍はクレイド大将に
「腕っぷしのいいヤツと
「その意見はごもっともですが、
「だから、
「そのようなおいしい話に私を入れないとは。ぜひ私も
タクラム将軍までもが
「それならば
この案にじいさんが悩んでいるようだ。
確かに前線にアダマス将軍とソフォス将軍を
「よろしい。アマム将軍の提案を受け入れましょう。
将軍では
たとえその
もしクレイドがこの
じいさんに今それを伝えられないのがもどかしい。
クレイドがすでに軍を動かそうとしている。
これからただちに各将軍は
先着順に国王陛下から
それでは遅すぎるのだが、今、発言して各将軍の不信を買っても無意味だ。
とくに前衛を務める四将は、
今それを
クレイドが気づきさえしなければ、
しかし
「作戦」ですらない。
ただの「
古来「
士官学校で習った
さらに王国の戦史を
今回は王国軍側が「
ただでさえ個人の
じいさんの期待どおり、アマムの野郎に気をとられたクレイドの側面からアダマス将軍とソフォス将軍が襲いかかれば、いかにクレイドが一対一に強くても倒せるかもしれない。
だが、変に個人の
他人からは
ソフォス将軍なら多対一でも
しかしプライドがきわめて高いアダマス将軍は、けっして多対一は選ばない。
必ず
戦場で仮にクレイドとアダマス将軍が
大将であるクレイドを即座に倒せなければ、クレイド
それこそ、クレイド軍の最も恐ろしいところなのだ。
「異論がなければ、この戦術でクレイド軍と対決する。これより
おう!
はたして、あの中からどれだけの将軍が生きて帰れるのだろうか。
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