第15話 エピソード・・14
「 本当ですよ、現にあなたは私と会話しているじゃないですか~。 ねっ、時間がありません、それでは行きますよ~。それでは一問目。の前に一度深呼吸して~ はい行きます。
一問目。日本の首都は東京ですね、それでは実際に日本の中心に当たる県庁所在地は何処?はい、はいどうぞ、いまどなたもいらっしゃいませんよね。相談しないで下さいね」
「えっと~、え~、長野かな?いや~解んない~、長野県ですか?」
「・・・はい正解。すばらしい!よく分かりましたね。 さすがともこさん、では続いての問題です。続いての問題は英語からですね。 行きます、第二問目、自転車はバイシクル、車はカー、え~と~、え~、じゃあ飛行機は?飛行機は英語で何というか?はい、ともこさんお答え下さい」
「はい、エアープレーン?…かな、ですか、そうでしたよね、たしか」
俺たちは一問目の時と同様、一瞬の間があり、またしても顔を見合わせた。
「・・はい正解。凄いですね、あと一問で壱千万円ゲットです。今の心境はどうですか」
「いや~信じられないのと緊張がすごいです。ちょっ、なに言ってるのかわからないぐらいです」
「そうですよね~信じられないですよね~突然のこのチャンス。それでは緊張で固まってしまう前に最終問題、行きましょう!問題です。スポーツからの問題です。日本の国技は相撲ですが、・・サッカーの反則を何か一つお答え下さい」
「えっ、すいませんよく聞こえなくて、もう一度良いですか?」
「はい、行きますよ~サッカーの反則を一つ、答えてください、どうぞ」
「サッカー?え~と、え~とハンド。ハンド」
「正解!ブラボー!!!!!、ともこさん正解です。おめでとうございます。見事三問正解しましたともこさんには壱千万円プレゼント!どうですか今のかんそうは」
「いや~もう何がなんだかわからなくて~狐に摘まれたみたいです。」
「そうですね~そうですよね~、狐に抓まれてるかもしれませんよ~。後ろ振り返って見てみてください、きつねはいませんか~いませんね~、壱千万円貰ったら何に使いますか~」
「はい、え~今は良く分からないので、ゆっくり後で考えたいと思います」
「はい、おめでとうございました~東京都のともこさんでした~ともこさんは電話を切らずにお待ちください、うちのスタッフと変わりますね~それでは壱千万円の余韻に浸りながら一曲どうぞ・・・」
俺は額から落ちる汗と、興奮を持ったまま受話器をスタッフ役の健に渡した。
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