哀
どれだけ犠牲を払い、僕を救おうとするのだろう。愛などないのだろうに。可哀想に。僕は僕を愛し、大切にしようとする人にそう思う。報いることができるか分からない。何を返せるか分からない。人間は無償の愛など提供できないと知っている僕だから。余計愛を与えられると怖くなる。
自己犠牲のように与えられる愛。大切にする、と愛している、と告げる瞳と唇を縫い付けてしまいたい。そうでないと僕は「私」になってしまう。戻ってしまう。
それも愛なのかもしれない。
哀しい愛だから哀。素敵なのかもしれない。互いの自己満足なのかもしれない。誰かを求めるなんて無駄なこと誰もがやめてしまえば人類は滅んでしまうのかもしれない。滅ばないかもしれない。男は好きでなくても性行為をできると聞いた。女もだろうね。
この人になら嫌われないだろうと思うと本音を言える。それって虚しいね。1番言いたい相手には言えない。
愛を求めるのではないの。
愛する人にはひたすらに生きて、幸せになってほしいと思う。でも傲慢な愛が僕に、その時に彼の隣に居なくていいのかと囁く。嫌に決まってるじゃないか。彼といたい。でも。僕になにができるだろう。探さないと。
探して、行え。
回答制限回数は1回。最後まで哀し通せ。
2021/07/31
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