性
これから書くのは何も性別に関することではないことをここに明記する。
彼にとって僕は、都合のいいようで良くない存在。情に厚いからか、はたまた今日が僕の誕生日だからか。あれは強姦だったのだろうか、和姦だったのだろうか。気持ちよくもないけど、無理やりたたされ犯され、使っていたスマホも置かざるを得なくさせ、僕は満足か?いや、虚しいよな。好きな人と性行為をできるなんて夢のようである。ただ、その願いは現実にしたら犯罪だ。違わないだろう。
暇、が沢山できてしまうのだ。僕は面白みもないし、僕の家には彼を喜ばすものはない。僕の家にあるのは煙草と酒と、少しばかりの食料。僕は、取り柄もない。作っていこうとしている取り柄をなんとか成り立たせないとなぁと思いながら、ぬるりとゆるりと生きたい。
彼の今のブームはお気に入りの先輩やお友達と話すことであろう。本来僕は何も求めてはいけない。その禁忌を犯した。色んな意味で犯した。やかましいね。非常にかましい。うん、
はてさて、その後どうなったかと言うと、アニメを見ている。氷菓だ。中学三年間恋していた先輩から、そして高校時代の悪友から勧められたそれ。私は好きだ。
まあ、その後何があったって何も無いんだけど。眠れない僕は彼の寝顔を見つめながら、ぼんやりと死にたさと愛おしさと、奥に押し込めた仄暗い感情をぐちゃりと潰して、薬で眠りにつくのだ。いつも通り。
さて、蛇足。
いつから薬なしで寝れなくなったのだろう。薬を飲まない時は代わりの何かがいる。例えば、精神的疲労。例えば、酒。例えば、恐ろしいほどの満腹感。例えば、体調不良。しょーもないなぁ。僕は本当に、クズだと馬鹿にしていた人種に成り下がった。成り下がってしまった。悲しいね。とはいえ、これも悩みすぎることなくゆっくり治そうねなんて思っていたりもする。
2021
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