今日は僕の誕生日であり、20年という時間を無に帰す日である。つまり、今までの僕を殺し切りたいというわけだ。何度も言ってる事だが。


他者に期待することを完全に諦められたとわかったのは、誰かからお誕生日おめでとうのLINEを待たなくなったことでは、あまりにも証明が軽すぎるもので。かといって、日が変わって、まだ1時間も半分ほどしか経っていない今、僕が一新できたかどうかなどうまく説明するものなど、他にないのだ。だからとりあえず、第1段階として他者に対して抱く「自分への思い」の期待をしなくなったのではと思うなどしておく。



まァ、とはいえ、心機一転したい訳である。というよりすべきなのである。ありとあらゆる希望を捨て、誰かに期待をすることをやめ、期待する前に相手に要請することを覚えていこうと言うのである。


煙草をよく吸う僕は何処かいかれてしまったのだろうと思う。なによりも煙草の匂いが嫌いで、そしてどこか懐かしくも愛しいわけで、かといって体内に吸収するには拒絶感が勝つ。たまらなく吸いたくなる瞬間がある。例えば今のように。きっと、それは僕のなかで僕が揺らいでる証拠だ。望むものが手に入らないから僕は発散させる手口を探す。出来なかろうといいのだ。それはそれで。なんでかって、自分を傷つけられると思うからかな。


今は途切れ途切れで、別の画面を見たりしながら書いている。僕はどうしてだか、集中が続かない。と言うより、なんとなくスロースターターなのかもとはよく思っていた。集中するまでは非常に時間がかかる。ただ1度始まればそれなりに時間をかけて何事もやり遂げられる。昔の僕は、集中が始まった瞬間が好きで、どうにかこうにかやり続けていたが、今はもうその気力はない。好きな物すら打ち込めないのである。


どうでもいい。なんでもいい。僕は要らない感情を切ろうとして、必要だった感情まで捨ててしまったみたいだ。

まぁそれもしょうがない。そうじゃないと僕はあの時を生き延びれなかったから。


さて、20歳になり、何をしようかななんて思う訳だが、ふと、同じ日記シリーズのようなものにある「愛」だとかいう駄文を読んだ。想像を絶する駄作だった。眠さと戦いながらのあれは、愛を語ろうとして自分を語るただの自己愛者の自己陶酔であった。眠かったのでは無いか、自分を愛したかったのだ。

実に気持ちが悪いね。反吐が出る。


ただ、僕は、20歳の僕はそんな僕も肯定する。そして受け流す。僕だけに留めておけば許されるから。なぁそうだろ?

誰にもバレないように溜め続けよう。僕だけの感情を。なんて思いながらこれをこの場所に公開するのだからタチが悪い。


果てさて、そろそろ僕も寝る準備に入りたいので、この20年目初の駄作というような日記を締めたいと思う。

と、言いながら雑談というか、話はずれるが少し語ろう。


オッドタクシーという作品を見た。そしてサマーウォーズも見た。どちらも酷く僕のトラウマを突き刺し抉り切った。いや、オッドタクシーは違うな。

とにかく、サマーウォーズは最悪であった。誰か1人が、他の人間たちの都合を把握してないから壊す現実。誰かに認められようとズレる心。全て最後は勧善懲悪で、家族が多い。だめだ、鮮明に思い出そうとしたら嘔吐く。幸せな家族とか、軽い心とかそういった物が詰まっているようで、僕はきっと羨望の混じった吐き気を誘発されたのだろうな。嫌いな作品ではない。寧ろ、見てよかったと思うのに、素直に感嘆できない。細田守監督の、おおかみこどもの雨と雪、は中学時代だったか本で読んだが、映像を、今、この時、見なくて本当に良かったと思う。多分吐けないのに吐いたと思う。思い出すと頭がじりじりと痛む。思い出すのをやめよう。文字に残したいが、残す前に僕の精神が死ぬ。

さて、オッドタクシー。あらゆる計算や闇が詰まった人間らしいもので僕は結構気に入っている。きっと人間狂ってるような人らの話が好きなんだろうと思う。まぁ、それも文字に残せるほど詳しく書けはしないのだが(文才の問題)、ただ、僕はあの様な作品を世に送り出す人間が好きだ。どろりとしたような、それでいて僕には美しく見えた。ぞっとするのがいい。

うん、まあこんなもんかな。


そろそろ寝ようと思う。色々問題は山積みだ。皆が幸せに生きてほしいだなんてこれっぽちも思わない。僕は聖人君子じゃないからね。ただ、僕の好きな人、彼とあとほんの少しの友人に厄より幸せが訪れて欲しいわけだ。


07.19.2021

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