もう2ヶ月ほど、微熱が下がらない。ほくろが増えた。煙草も徐々に増えてる。酒は減った。僕は、無意識に死のうとしている。その事を今日僕は意識した。


食事を減らすことで体重を減らすことは、悪いことではなかった。でも、僕はストレスに弱い。過食してしまうのが僕で、我慢できないのが僕だった。薬に頼ることも決めた。


僕はもう、健康なぞいらないのだ。だって僕はもう疲れているのだもの。痩せれればいい、顔も作ればいい。僕は僕の理想を作ればいい。仮初でも。僕は長生きする気は無い。だから良いのだ。若いうちに、無理できるうちになんでもやって、散りたい。


今を綺麗に生きたい。何度もそう思う。将来のためなど出来ないのだ。飲んだ薬の副作用がどうとか、今の生活が将来にどうとか、そういった事を考えようとする度、脳みそに楔を打たれているような痛みと錯覚がくる。


可愛くて、痩せてて、髪の毛がさらさらで、しっかりしていて、そうやってオンナノコとして生まれられたのだから自分の理想を押し付けたい。


僕は、気の持ちようであるストレスだって、弱すぎる心が全てをストレスと判別し自分を甘やかすスイッチを押す。だから、また甘やかす。痩せれないなら無理やり薬で痩せればいいじゃないか。なんてね。


まだ迷いがある。元来、体は強い方ではないから。どうしようかなと思うわけだ。痩せる前に死んだら意味が無いし、車の免許も取りたい。こうやって理由をつけている時点で飲みたくもないし、リスクを負うことも嫌なのだろうともわかってしまう。


ああ、数ヶ月後の僕はどうなっているのだろう。せめて、熱が下がっているといいのになぁなんて思っているけれど、自律神経は決してどうにもならない。このストレスと共存している間は。



7.13.2021

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る