第3話

「咲良、晩飯はもう済ませたのか?」

「ああうん、そこのマックで適当に」

「そうか…」

「どうしたんだよ」

「いや、一応美緒さんの手料理あるんだが」

「それ早く言ってくれよ…」

「あらあら。でも成長期だからこれくらいはいけるんじゃない?」

そう言って出されたのがそこそこの量のカレーだった。

「今日の夜食の残りの分なんだけど…」

「…ええ、頂きます」

「さすが男の子ね!」

んー、まあそこまで腹減ってる訳じゃないんだけどな…まあいいか。


「ふう、食った食った…」

カレーを平らげて2階の自分の部屋に戻ろうとすると、本来俺の部屋であるはずの場所から会長が出てきた。

「…え?そこは俺の部屋なんですが…」

「ああ悪い、空き部屋が無かったんで玲さんにはお前の部屋に行ってもらった。同じ部屋だからって変なことすんなよ?」と、いつの間にか2階へ上がってきた父が言った。

…はあ!?

「別にそんなことしねえっつの!」などと言い返しながらも、俺の心臓はバクバク言っていた。

…こんな美人な生徒会長と同じ部屋で寝るのか!?


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