End Bedivere * Execution

「おまえが『神』だな?」

「えっ、はっ?」

 何だ何だ何だ!? 俺が神って、こいつ頭おかしいのか!?

「い、意味が分かりませんし……、俺、神じゃないですけど……」

「しらばっくれても無駄だ。俺は証拠を全て掴んでいる。おまえはまさに、あの頭のおかしい信者どもが崇める『神』そのもの……。次期『神』候補に相応しい人物だ」

 な、何なんだよ、マジで!! 神だとか信者だとか、意味不明なんだが!?

「へ、変なこと言わないでください! とにかく、俺は神じゃないんで!」

「俺が掴んだ情報は、全て十六夜涼から流されたものだ。ソースは確実。宗教団体からの隔離のため、おまえを連行させてもらう」

「――っ!! おい、離せ!!」

 ぐぅっ……! こいつ、握力が強すぎる……! 掴まれた左手が、お、折れそう……!

「ジタバタするな。抵抗するなら殺害も視野に入れる」

「なっ……!!」

 く、くそっ……! 誰か、助けてくれっ……!

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