End Mordred * Betrayal

「篠田君!!」

 ――そのとき、俺の背中から救世主が駆けつけてきた。同じサークル仲間の、清水……!

「清水!?」

「篠田君、大丈夫!?」

 清水が何でここにいるのか、それは分からない。けど、坂下につけ回されている今、知り合いが来たのは本当に助かった。思わず、肩の力が抜ける。

「清水、助かった……」

「うん! 私が来たからには、もう大丈夫だからね!」

 清水はそう言うと、俺の右腕をガシッと掴んできた。そのまま体を引き寄せて、俺が身動きできないように……。え……?

「坂下さん、予定と違うじゃない! 篠田君の家の前で待ち伏せするんじゃなかったの?」

「ごめんなさいね。悠君の顔が早く見たくて、ちょっと焦っちゃった」

 は……? し、清水、坂下のことを知ってるのか……? それに、「予定と違う」って……。

「まぁ、いいや。篠田君は無事にゲットできたし、早く行こう」

「そうね。くふふふふ、楽しみだわぁ……!」

 う、嘘だろ……。清水……。

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