End Percival * Ignorant

「……もしかして、あづまさん? 社会学の講義で、同じグループになったよね?」

「そうだよ。ふふふ、覚えててくれたんだ」

 やっぱりそうだ。グループワークでも結構しゃべったな。

「ねぇ、篠田君。この後暇? もし良かったら、一緒に帰らない?」

「えっ!?」

 い、いきなりだからびっくりした! しかも東さん、突然顔を近づけてくるし……!

「篠田君、私と同じ路線だって聞いたから。せっかくだし、一緒に帰ろうかなって思って。色々お話したいこともあるし」

「べ、別にいいけど……」

「やった! ありがとう!」

 東さん……。グループワークのときも可愛いなぁって思ったけど、改めて見ても可愛いなぁ……。

「そしたら私、帰る準備してくるね。篠田君、正門の前で待ってて」

「ああ、分かった」

 なんか、地味に緊張してきたな……。レポートも無事に提出できたし、今日はいい日になりそうだな!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る