Galahad

　直感で決めるとは言ったものの、どいつもこいつもイケメンなんだよなぁ……。いまいち決め手に欠けるし、ランダムに選ぶか。

「じゃあ、これ」

　画面を数回上下させて、当てずっぽうにカーソルを動かす。……文字通り、超適当だ。

「……お兄ちゃん、いくらなんでも適当すぎ」

「別にいいだろ！　適当に選ぶって言ったし！」

　俺が選んだキャラはガラハッド。光を沢山纏ってるし、聖騎士みたいなポジションなのか？　知らないけど。

「ガラハッドかぁ……。まぁ確かに、いいキャラではあるよね」

「ふーん、やっぱそうなのか。見た目がそんな感じだもんな」

　華菜はしばらくガラハッドのイラストを見ていたが、俺が投票したことに満足したのか、嬉しそうに部屋を出て行った。これでようやく、レポートの続きが……。

「……って、えええええー！！」

　……おいおいおい！！　レポートのデータが吹き飛んでるんだが！？

「くっそー！！　華菜のやつー！！」

　あいつ、無理やり閉じやがったな！！　これじゃあ、一からやり直しじゃねぇかぁぁぁぁぁ！！

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