彩香との約束【2】
彩香を送り届け会社に戻ると、午後の荷物の中には林家宛のものがあった。昼間会った時は、礼も言わずに飛び出してしまった事を思い出す。
駅前で会ってから時間経過は約二時間。お昼を食べに行くと言っていたから、帰っていてもよい時間だが、もし帰宅していなかったら涼太の母親が出てくる可能性だってある。こんな時に彼女には会いたくない。それでも帰宅している可能性を考えるなら、礼を言うよい機会がだという思いが僅かに勝っていた。
意を決してエントランスの呼び出しボタンを押すと、機会越しに聞こえてきたのは、涼太の父の声だった。
「はい、どちらさまでしょう」
「つばめ運送です。荷物をお届に参りました」
「藤崎さんじゃないですか。今、開けます」
インターフォン越しには、俺の姿が映っていたのだろう。涼太の父は束の間驚いたように声をあげたが、その後の動作は早かった。開けられたエントランスの自動ドアを潜り、階上へ向かう。エレベーターを降りると、目的の部屋の前に涼太の父が立っていた。気を使ったのか、俺を待っていてくれたようだ。
俺はダンボール箱を抱え直し、頭を下げる。涼太の父はすぐさま「お疲れさまです」と俺の腕のなかの荷物に手を伸ばした。
俺はその手に慌てて荷物を渡し、伝票を差し出した。
「実は印鑑の置き場所がわからなくて。サインでいいですか?」
「構いませんよ」
俺はすかさず胸ポケットからボールペンを差し出す。涼太の父はそれを受け取ると、慣れた手つきでペンを走らせる。
その動きを目で追いながら、俺は今がお礼をいうタイミングだと判断した。
「そういえば、昼間は助かりました。ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ。実は私の方もお礼を言わなければと思っていたんですよ」
「お礼というと……」
「藤崎さんに言われたように、昨日涼太と話をしたんです。涼太はこれからも母親と共に暮らすことを願っている。その気持ちを思い知らされました」
それではまるで別居を前提にしていたような物言いだ。そういえば先日から涼太の母の気配がほとんど感じられない。そこにいくぶんかの不安が過る。
「奥さんを見かけませんが、そのことに関係が?」
「はい。児童相談所の職員が尋ねてきた翌日、私は妻を実家に帰しました。少しでも息抜きになればと思ってのことだったのですが、涼太はどうもそうは思っていなかったようで。藤崎さんがああ仰ってくださらなかったら、涼太の誤解もその本心も知ることはできなかったでしょう。だからそのことに関してお礼が言いたかったのです」
ひとまず涼太が気持ちを伝えられたことに、俺はほっとした。これで悪いように転ばないだろうと思う一方で、やはり彼らの今後は気になるところだ。
「誤解が解けたとはいえ、離れて暮らすおつもりですか?」
「それに関しては私の一存では決められません。妻と実家は近いので、お盆の帰省時にでも妻と涼太と三人で、これからについて話すつもりです」
「しかし奥さんが知り合いのいる土地に住みたいと言ったところで、こちらへは引っ越していらっしゃったばかりですよね」
「もしそうなったとしても会社には転勤のない部署もありますし、単身赴任という手もありますから。妻に負担を掛けてきた分、私が背負ってやれる負担は背負ってやらなくては」
「そこまで言い切れるなんて、正直意外でした。色々あったとはいえ、奥さんを愛してらっしゃるんですね」
「自分でも不思議なんです。涼太が生まれてからは久しく、感じることがなかった気持ちです。ですからその気持ちを思い出した、と言った方が正しいかもしれません。この気持ちがあればなんでもできそうな気がします」
俺にも思い当たる節がある。脳裏に在りし日の優香の顔が過る。悲しみの中にあった俺は、好きという気持ちを久しく忘れていた。優香の死という現実から逃げないと決めたことで、俺はその気持ちと共に前に進んでいける。
だから自分への励ましの意味も込めて、俺は「陰ながら応援しています」と精一杯のエールを言葉にした。
慌ただしい一日を終え、彩香を迎えに実家に足を運んだのは八時頃だった。彩香は一足先に夕食を終え、座敷で眠ってしまったらしい。今日の移動距離を考えると、疲れが出たのだろう。起すのも忍びなかったので、俺はその晩は実家に泊ることに決めた。
彩香の寝顔を確認してから居間に入ると、いつの間にか卓袱台の上に俺の分の夕食が準備してあった。立ち上がる湯気と鼻をくすぐる香りに、急に空腹を意識した。思えば、今日は昼食をとる時間もままならなかった。
お袋が用意してくれた夕食で腹を満たし、俺はそこでようやく一息ついた。
疲れたのはなにも彩香だけではない。今日一日の出来事を思い出すと、どっと身体が重くなった。居間の畳に身体を預け、伸びをする。そんな俺の姿に、お袋は苦笑を浮かべ、風呂の準備をしてくると言って席を立った。
俺は緩慢な動作で食器を流しに運び、着替えを取りに身体を捻ると、示し合わせたかのようにポケットに入れた私物の携帯が着信を告げた。
こんな時間に誰だろう。
訝しく思いつつもディスプレイを確認すれば、その市外局番はこの辺りを示している。会社からの連絡の可能性も捨てきれない。俺は姿勢を正して通話ボタンを押した。
「はい。もしもし、藤崎です」
「夜分に申し訳ありません。黒木歯科医院の新井です」
「新井先生? え、どうしてこの番号を?」
「カルテで確認させていただきました。実は、今日のことで少し……。今お時間よろしいですか?」
俺は咄嗟に周りの気配に気を配り、誰も近くにないことを確認した。お袋に聞かれるのも気まずいし、彩香の内緒話についてなら彩香に聞かれてしまってはもっとまずいことになる。
「はい、構いませんよ」
俺の答えに新井先生が深呼吸をした後、話し始めた。
「彩香ちゃんは、聞き訳のよい子です。本来なら、藤崎さん達に黙って居なくなることなんて考えられない。おそらく今回の行動自体、藤崎さんには秘密にしたかったんじゃないかと思うんです。だからずっと今日の彩香ちゃんの言葉をお伝えしようか迷っていました。だけどやはりお伝えするべきだと思ったので、お電話したんです」
「彩香はなんと?」
「指輪は、証なんですって」
口に何も含んでないにもかかわらず、俺は思わず噴き出しそうになった。指輪と証と聞いて、きっと真っ先思い浮かぶのは結婚指輪だ。新井先生もその考えが頭を掠めたことだろう。
「その言葉に他意はないというか。この間、彩香に亡き妻の指輪をやったんです。その時の会話に感化されたんだと思います。人と人を結ぶ証って認識なんですよ」
さらりと言葉にして、俺は自らの失態に気がついた。誤解を解こうというのに、妻の話を出しては逆効果ではないか。その上、新井先生は我が家の家族構成を知らないはずだ。故人の話題を出しては、変に気を使わせてしまうのではないかという不安が過る。
「すみません。余計なことまで」
慌てて謝れば、電話越しに新井先生が首を振る気配がした。
「謝ってもらう必要はありませんよ」
「しかし……」
「人と人を結ぶ証という考え方は素敵ですもの。そんな素敵なプレゼントをいただけるとは思ってもみませんでした。だからというのもおかしいかもしれませんが、彩香ちゃんに一つ伝えておいてくださいませんか」
何を伝えて欲しいというのだろうか。まったく予想がつかない。
新井先生が子どもを邪険にするような人ではないとわかっていても、想像できない分不安は募る。
携帯を握る手に自然と力が入った。
「ええ、伝言は構いませんが」
俺の揺れる声音に、新井先生の苦笑が重なる。
「彩香ちゃんに伝えておいてください。治療の最後の日にはきっといいことがある、って」
「いいこと? いったい何があるんです」
俺は間をおかず問い返した。電話越しに感じる新井先生の雰囲気は妙に弾んでいる。
「秘密ってことにしておきます」
その返答に子どものように笑う新井先生の顔が脳裏に浮かんで消えた。
そんな出来事があった数日後、お盆休みを利用して俺は彩香と共に駅に向かった。彩香には行き先をまだ告げていない。
電車といえば、最近は黒木歯科医院への訪問手段として馴染んでいたから彩香は改札を抜けると高畠方面へと俺の腕を引っ張った。
「違う、違う。今日はあっちだ」
空いた方の手で俺は藤岡方面の看板を示す。彩香はわけがわからないといったふうに首を傾げた。
「どこに行くの?」
「行けばわかるさ」
帰省の時期と重なって、駅は混雑している。人の通行の邪魔にならないように進路を変えれば、彩香は素直にそれに従った。
電車に乗りこめば、車内の乗客も多い。優先席前に空いたスペースを確認して、身体を滑り込ませると、目の前には新聞紙で包んだ菊の花を抱えた老人が座っていた。サマージャケットを身に纏い、中折れ帽子の隙間からは白髪が覗いている。
彩香はそんな老人に物珍しそうに視線をやる。俺は慌てて彩香をたしなめた。
「彩香、失礼だぞ」
「ごめんなさい」
老人はそんな遣り取りに、苦笑を浮かべる。
「お嬢さんは、お花に興味があるのかい?」
「違うよ。電車でお花を持ってる人はじめて見たから」
「おや、そうか、もしかしていけないことだったかな。だけど今日は仕方がないから大目にみておくれ」
「おじいちゃんはお花を持ってどこにいくの?」
無邪気に尋ねる彩香。俺はそれに頭を抱えた。
この路線に菊の花を持って乗っている理由なんて限られてくる。それに今日という日が重なれば、きっと俺の予想は外れていない。だって俺達の目的地も同じだから。
「妻に会いにいくんだよ」
嫌な顔一つせず、老人はきっぱりと答えた。その返答は俺の予想していたものとは少し違っている。けれど菊の花ということを考えれば、決して見舞いというわけではないだろう。
俺は老人の真意を思い、なんとも言えない気持ちになった。どうしてこの人はこんなにも清々しく言いきれるのだろう。俺達と目的地が一緒なら、辛い思いをたくさんしてきたはずなのに。
「じゃあ、そのお花はプレゼントだね。喜んでくれるといいね」
彩香の言葉に、そうですね、と老人は笑う。俺はこの老人に掛ける言葉がみつからない。
「どうかされましたか?」
老人はそんな俺を訝しげに見やった。
「ご気分がわるいのでしたら、私は次で降りますからどうぞお座りください」
タイミングよく目的地を告げるアナウンスが車内に響き、老人が席を立つ。言葉を返す間もなくホームに降り立った老人の後を追い、俺は彩香の腕を引いた。
覚山霊園――そこが優香の眠る場所だ。
覚山の駅から続く緩い坂道を上って十分程度。小高い丘を切り開いて作られている。丘
の上までは全体的に白を基調にした石畳と階段が交互に続いている。少々歩く距離はあるが、上ってしまえば眺めがよく緑も多い。普通の墓地のイメージに反し、日当たりが良く、明るい印象を受ける。
俺は駅前の花屋で買った花束を手に、彩香と手を繋いでその階段を上ってゆく。彩香は墓石に反射する夏の日差しに目を細めながら、物珍しそうに辺りを見回していた。
実家からは電車で二駅と近いにもかかわらず、俺は優香が亡くなってからここを訪れたことは数えるほどしかない。彩香に至ってはまだ二度目だ。といっても一度目は、優香の納骨時だから記憶なんてほとんどないだろう。
どうしてそんなことになったのか、その理由はやはり俺の逃げだったんだと思う。ここに来ると、どうしても優香の死と向き合わざるを得ない。その現実を直視することが、今まで俺にはできなかったんだ。
そんな俺がここを訪れる決心をつけたのは、彩香に指輪をやった夜のことだ。本当はあの出来事のあと、すぐにでも来るべきだったのだろう。けれど結局いろいろあって、お盆まで先延ばしになってしまっていた。
「パパ、どこへ行くの?」
とうとう耐え切れなくなったように、彩香が握った手に力を込める。俺は彩香の旋毛を見下ろしながら大真面目に答えた。
「ママに会いに行くんだよ」
「ママに?」
彩香はその大きな目で数回瞬きをした。死んだ人間に会えるはずないと思ったが故のことだろう。だが俺がすぐに藤崎家と刻まれた墓石の前に案内すると、合点がいったのか、きゅっと眉間に皺を寄せた。
「ママに会いにって、お墓参りだったんだ。でも全然会いに来なかったこと、ママ、怒ってないかな?」
「大丈夫、彩香には怒ってないさ。怒ってるとしたら、いつまでもうじうじとして会いに来なかったパパにだろ」
「パパも全然来てなかったの?」
「ああ。墓掃除だとか、そういったどうしても来なくちゃならない用事がある時以外はな」
それを聞き少し安心したのか、彩香の手に入った力が抜ける。
「じゃあ、今日は二人でママに謝って許してもらおうね」
「二人で、って言ったって、彩香は別に謝る必要なんてないだろ」
「いいの! 彩香は彩香で、ママに許して欲しいことがあるんだもん」
「ほう、それはパパも知っていることなのか?」
「ないしょ!」
彩香はそれ以上喋るまいと俺の手を振りほどいた。
その気持ちは俺もよくわかる。俺にだって優香に謝っておきたいことはたくさんある。
今まで墓参りに全然こなかったこと。彩香の気持ちから逃げていたこと。前に進むことを拒んでいたこと。
彩香には情けない姿を見せたくないから、できればすべて心のうちで伝えようと思っていたことだ。自分のことを棚にあげて、彩香にそれを強要するわけにもいかない。
墓石の前で目を瞑り思い伝えている彩香の背に、俺は囁いた。
「じゃあ、こうしよう。ママが許してくれたら、パパにも教えてくれよ」
彩香からの返事を待たず、俺も花束を置き、手を合わせる。
心の内で今までのことを謝罪すれば、耳元で優香の声が聞こえたような気がした。
お盆明けの最初の月曜日が、黒木歯科医院の予約日である。
既に虫歯二本の治療は終えている。残すところはあと一本。今日が新井先生のいう治療の最終日ということになる。
それが影響しているのか、思えば朝食からどうにも彩香の表情は芳しくない。その気を紛らわせるように、いつもは持ち出しを禁じている指輪を付けて出掛けたが、効果はいま一つだ。朝一番に医院の入り口までやってきたものの、彩香はそこで立ち止まってしまった。
「むくれっ面をしたところで、どうにもならないぞ」
「だってぇ……」
彩香の表情は、歯医者になんか行かないと駄々をこねた時のそれに似ている。けれどあの時と理由が全く違うことだけは、俺にも察することができる。要は寂しいのだ。新井先生に会う理由がなくなってしまうことが。
「そんなに落ち込むことじゃないだろ。新井先生だって、治療の最後の日にはいいことがあるって言ってたわけだし」
あの日の新井先生の伝言は、彩香にしっかり伝えてある。
「でも、今日でお終いなんだよ。お別れなんだよ」
「彩香は、新井先生の言葉が信じられないか?」
「そんなことない!」
そもそも端から信じていないというなら、彩香はおとなしくここまでやって来なかっただろう。
「新井先生は信じられる。俺もそう思うよ。だから、ちゃんと治療を受けなさい」
元気な返事が返って来てもいいものだが、彩香の返事は小さな頷きだった。頭ではわかってはいても、気持ちが追い付いていないのだろう。ここは気持ちを後押ししてやるべきだ。俺はそっと彩香の背を押した。
「新井先生は彩香に嫌なことはしないだろ。だったら今日だって彩香の気持ちをわかってくれるさ」
「ホントに、ホントに、そう思う?」
「ホントに、ホントさ」
「ホントに、ホントに、ホントに、そう思う?」
「ホントに、ホントに、ホントさ」
どんどん増えていく言葉のやりとりに釣られ、彩香の表情は和らいでいく。軽快なリズムを刻む会話に重なり、仕舞いに響いたのは笑い声だ。ケラケラと彩香が声をあげて笑っている。
「さて、じゃあ、行くぞ、彩香」
うん、と今度は元気な挨拶が返ってきて、俺は力強く医院のドアを開けた。
すると中で思いがけない人物が出迎えた。
白衣に身を包んだ新井先生だ。新井先生のポニーテールにした髪が、表情の変化と共に揺れる。
「いらっしゃい、彩香ちゃん」
「ともよ先生だ!」
「こら、彩香、挨拶はどうした」
今にも抱きつこうという勢いの彩香の肩に手を置く。
彩香は「はーい」と返事をして、「ともよ先生おはようございます」と頭を下げた。新井先生も「おはようございます」と挨拶を返してくれる。
俺だけ挨拶をしないのも収まりが悪いので、俺もおはようございますと言ってから、言葉を続けた。
「朝からこんなところでどうされたんですか?」
「ちょうど受付の方に出てきたら、藤崎さん達の笑い声が聞こえてきたので。ここで入っていらっしゃるのをお待ちしていました」
「もしかして、会話が全部聞こえてました?」
平気で恥ずかしい台詞も言っていたような気がする。
「私が聞いたのは笑い声だけですが。なにかありました?」
「いえ、ならいいんです。気にしないでください」
俺は追求を逃れるために視線を反らした。反らした視線の先では彩香が、パパばっかりともよ先生と話してずるい、と目で訴えている。
俺はそれに降参というふうに肩を竦めて見せた。すると途端に彩香の独壇場だ。
「ともよ先生、指輪! 指輪どうしてる?」
「ここにちゃんとあるわよ」
白衣の胸元から新井先生はチェーンを引き出した。指に付けるわけにもいかないからてっきり身につけていないと思っていたが、律儀にも指輪をチェーンに通して首から下げていたらしい。これは俺にとっても嬉しい誤算だ。
「彩香とおんなじだ!」
「なにが同じなの?」
「彩香もね、パパとママの指輪、首から下げてるんだよ」
彩香はTシャツの下から指輪を引っ張り出した。
「じゃあ、お揃いね」
「うん、お揃いだね」
訪問早々、まずはいいこと一つ。
これが新井先生の言っていたいいことはないだろう。しかし、彩香が治療の間嫌なことを忘れているには十分な効力だ。きっと今日で治療が終わりだってことなど、頭の片隅に追いやられている。
彩香と新井先生は仲良く手を繋いで治療室に向かう。俺の歩みが遅いので、彩香が振り返り、俺の動きを急かした。横で同じように振り返っている新井先生は、彩香に見えないように俺にウインクを投げた。
歯科医院の前での遣り取りを聞かれたわけではないけれど、彩香の気持ちは当にお見通しだったのかもしれない。
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