9日目
今日は朝から母に進路とか成績とか色んな色んなことを永遠と説教されて、わたしはもうダメになっちゃって、母が部屋を出て行った瞬間カッターに飛びついて切って、切りながら色々考えて、わたしクソだなぁって考えになって、わたしのことが気持ち悪くて気持ち悪くてたまらなくなって、朝からこんなことをしている自分も、母に色々言われるような無能な自分も、切ることしか脳が無い自分も、何もかもが気色悪くて、きしょい、きしょい、早く死んで欲しいいなくなって欲しい
元担任に会えなくなってから、なんでか1度たりとも、ここまで自己嫌悪に陥ることが無かった。それまではすごく頻繁にこの「自分気持ち悪い殺したい現象」が起きていたのだけれど、今年に入ってなぜだかそれが起きなくなって、理由は分からなくて、不思議だなと思っていたけれど、とうとう起きてしまった。兎にも角にも自分が気色悪い。気持ち悪い。死んで欲しい。
その後なんとか少し落ち着いて、社会教師に用があったので学校に電話をかけた。
今日は社会の日、社会教師が社会を教えてくれる日で、わたしは前に会った時に行くと言ってしまったけれど、社会って暗記科目だから質問することなんて1つも無くて、やっぱり行かないことにしたのでその報告。それから、わたしの家の前をしばらくの間うろつかないようにして欲しいってお願い。理由は簡単。母の機嫌が悪いから。昨日色々と疑っていたから。しばらく会わない方が良いと思った。少し寂しいけど。
「…こんにちは」
「こんにちは。あの、今日行くって言いましたけどやっぱ行きません。」
「はい」
「……。あ、えと、それから、しばらくわたしの家の前通らないでください。」
「分かりました」
「……。あの、理由とか聞かないんですか」
「はい」
「…。え、じゃ、えと…その、失礼します」
え。
冷たくない?
うそでしょ。
信っじられないくらい、冷たい。職員室にいたから他の先生に疑われないようにしたかったのかもしれないし、時々ある、とんでも元気が無い日なのかもしれない。だけどただでさえメンタルが死んでいたわたしにこの態度はトドメになって。
え。わたし、全人類に嫌われた?
内心分かっていたんです。何か理由があるはずだって。だけど、でも、こんな冷たい態度、こんな突然、どうして?もう一度カッターに飛びつくことになりました。酷いよ…もうわたしのこと嫌いになった?飽きた?どういうこと…。
こんな散々な朝でも、なんとかメンタルは少しづつ少しづつ回復して、夕方。
今日は彼女に会える。毎週ながらすれ違いのほんの少しの時間だけれどそれで良い。先週はレッスンが休みで、その前は首の手術直後で見学だったから、彼女に会うのは1週間ぶり、レッスンが受けられるのは2週間ぶり。
早めに着いたのでスマホをチェックしたら、親友からすごい長文の惚気話メッセージが来ていてクスっと笑い、「後でちゃんと読んで返信するね」と送る。
しばらくすると仲の良いYちゃんが来て、「Rちゃん、ストレスが原因でぜんそくになったんだって」と、もう1人の仲の良い友達の名前を出した。
とてつもない衝撃だった。Rちゃんはいつも明るくて面白い子だったのだけれど、その明るさが1年ほど前から、根っからの明るさじゃ無くなったような気がして、いつも疲れているように感じていて、わたしの感だからうかつには信じられないけれど、でもいつも少し心配していた。
それが2週間前に会った時、「心臓がいたいよー」と言いながら床に寝転がったりしていて、Yちゃんと「それヤバくない?大丈夫か…」と言っていた、のだが、まさか、まさかぜんそく…。ストレスで…。
ストレスで病気には、なりやすい人となりにくい人がいるらしいけれど、少なくともとてつもないストレスだったんだろうなと思う。メンヘラとかそういう子では無いから、自分でも気づかないうちにストレスになっていたんだろう。しかも、よりによってぜんそく。私は幸か不幸か体が無茶苦茶健康で、こんな人間に限って残念ながら何一つ病気も無い。ああとんでもなく心配。心配だ…。にしてもわたしの感はやはり、あなどれないのだろうか。「なんか精神的によからぬ感じ」が当たったのは今回だけじゃないからなぁ…。
「今度遊び行こって伝えといて。あ、Yちゃんも一緒に行こうね。」と頼んだ。
その後。彼女に会えて。彼女のお兄さんがスピーチで県大会に出るという話を聞いて、つくづく彼女含め彼女一家はすごい家だなぁと思う。
ふと彼女がわたしをじっと見つめて、「めいちゃんかわいいね」と真面目な顔で呟いた。「はぇ?!え、なにどしたん急に可愛いな」可愛いに可愛いで返す謎の会話になってしまって少し反省。…そうじゃなくて!わたしは可愛いと言われるような人じゃなくて、昔から出会う人みんなに「なんか、怖いなって第一印象だった」と言われるような性格(なんで怖がられるのか分かんないけど)だから、可愛いなんてお世辞でしか言われたこと無くて、でも彼女は純真な本心でわたしを可愛いと本当になぜだか分からないけど思ってくれるから、なんだろ、なんかもう分かんないや…。とても嬉しかった。帰る時は鏡越しに手を振って、2人で笑い合って別れた。本当、会えてよかったな。
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