第3話


振り向いた僕は疑問符が頭の中で浮かんだ

女子に呼び出されたの

つい先日は男子に呼び出され今回は女子とは



「おーーい」

「この間、龍一に呼び出されたのは君かい?」

たぶん、そうだと思いますけど



普通の女子に見えた

強いていうなら可愛いかな

黒髪ロングの女子と

ボブヘアーの女子の2人だった

「おーーい」と言ったのは黒髪ロングの方

成田 真弓だジャージが3年生の色だったので3年生だと思う

そしてボブヘアーの女子は

片平 雫この人も同じジャージだったので3年生だろう



「大変だったね」

「怖かった?」と尋ねる片平

別に怖くないですよ

只の不良じゃないですか

「すごいじゃん!」



なぜか2人声がそろった

そして、何故か笑う2人



真弓:「龍一が頭だとおもってる?」

健一:「違うんですか?」

雫 :「ちがうちがう」

雫 :「あいつは取り合えずのお飾りに過ぎないの」

真弓:「あいつとは全然あってないね」

健一:「あいつ?」

真弓:「うちの頭は大悟だよ」

雫 :「ちなみにこの辺一帯を仕切ってるのが大悟」

健一:「それが何か?」

雫 :「聞いてた通り冷めてるね君」

健一:「畑中健一って名前一応ありますけど」

雫 :「じゃー、健一君」

雫 :「私たちとイケナイ遊びしようか?」



この人達なにを言っているんだ

イケナイ遊びって何?

女子二人に腕を捕まれ体育館倉庫に押し込まれた

そこに居たのは不良女子の頭

佐々木 舞

この人も3年生だろう

跳び箱を椅子代わりして座り僕の視線より高かった

ちょうど、光が入ってきて顔がハッキリと見えない



舞 :「殴られる覚悟で来たんじゃない?」

健一:「多少は」

舞 :「学校で浮いてるらしいじゃんお前」

雫 :「舞さん一応、名前が」

舞 :「なんて名前だ?」

健一:「畑中健一」

舞 :「健一君か、なんで浮いてるの?」

健一:「転校生だからじゃないですか?」

舞 :「そりゃ、残念だったね知り合いが居なければ浮いちゃうよね」

健一:「なんか話、長くないですか?」

健一:「さっさと用件を言ってください」

舞 :「噂通り冷めてるね」

真弓:「どうしますか?」



どうしますか?

僕はいったいどうなるんだ

急に怖くなった

真弓と雫が又、僕の腕を掴み動けなくしている

抵抗しても意味がないと察知したから



ドンッ!

え?

僕、殴られた?

みぞおちに強烈な一発

だんだんと記憶が薄れていった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


どれくらい経った?

僕は少しづつ目が覚めてきた

そして


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る