第19話
蒼君に私はどう伝えたい?
どうしたら復縁できるの?
ずっと応援して憧れていた推しに告白されて、
私は推しに・・・・・いや、蒼君にどんな顔を
すればいいー?
枕に頭を突っ込む。
胸がさっきから痛い。
考えてみて、蒼君は寂しいと感じている。
お母さんの優しさが足りなくて、蒼君は苦しめられてるのかもしれない。
ー誰かの優しさが欲しいの・・・・・ー?
私はそんなに蒼君に穏やかになった経験が無いと思う。
いつも、蒼君が眩しすぎるから、直視が出来なくて。
蒼君が私を気に入るから、もっと大好きになって、
応援したくなって。
私は蒼君のい助けてもらってばかりで。
なのに。
なのに。
蒼君は私のことをー。
まぶたが重くなり、視界がぼんやりと歪む。
照明する部屋のライトを眺めていると、
胸の鼓動が早まってくる。
「にゃあ」
「ふぁ!?・・・・・ここ何処?」
気が付くと、辺りは真っ白だった。
そして、足元に懐いてくるこの猫はー。
「黒猫・・・・?どうして猫が?」
「にゃあにゃあにゃあ。にゃああ!!」
「え。にゃあって何」
すると、黒猫は足を上げて、手を上下に振る。
「ふげえ!?立った!!」
もう何がなんなんだ。
黒猫は手を開く。
手の中には、白色のダイヤモンドが転がっていた。
「え・・・・・ダイヤモンド?」
「にゃっ!」
『そうだよ』と言わんばかりの黒猫の嬉し
そうな笑顔。
なんでだろう。
胸が温かくなる。
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