第527話 特産品販売始めました
『それでは、島へと繋ぎますね。ショウ君、ルピちゃん、島のみんな〜』
「ようこそ、ミオン!」
「ワフ〜」
今日のスタートも裏庭から。
いつもの挨拶に、流れていくコメント欄が落ち着くのを待つ。
その間はルピをモフって心を落ち着けるいつものルーチン。
『ショウ君。今日のライブは何をしますか?』
「えっと、前に話してた『ティル・ナ・ノーグ』からの依頼とか販売とかの説明です。ちょっと量があるんで、ざっくり説明してから個別に質問を受ける感じかな?」
【キンコジ】「販売来た!!」
【ユウセン】「依頼は任せろ〜! バリバリ!」
【ヴェネッサ】「キュミノン出しますか!?」
【アクモン】「い、今、財布が厳しい……orz」
etcetc...
やっぱり盛り上がるなあ。
島の産物は欲しい人が多いから、こっちも出せる量を増やせるといいんだけど、妖精たちに無理をさせたくはないし難しい。
『それでは、順番にお願いします』
「うん。まず最初の依頼はオリジナル花瓶・植木鉢の募集です」
これは依頼を受けられる人も限られることを最初に説明。
用途としては、この屋敷の中や裏庭に使うので、受け取った後のライブで紹介するかもってあたりも伝えておく。
【フェムラ】「マジで!?」
【ロッサン】「おおお! 上限突破間に合うかな?」
【クロム】「ぐぐぐ、これは悔しいが納得」
【メイケ】「この交換って今後もありますか!?」
etcetc...
とりあえず誰もいないわけじゃなくて良かった。
思ったより陶芸スキルまで行ってる人いるのかな?
目指してる人も結構いるみたいだけど、これに関しては先着30名ということで、依頼を受ける際に銘入りのオリジナル作品を見せてもらう条件。
『期限はどうしますか?』
「そんなに急ぎじゃないけど、長すぎてもだれると思うんで、今日から一週間にしようと思います」
どうかなと思ったけど、コメント欄でも妥当って意見が多いみたいで良かった。
一応、ワールドクエストもあるんで、少しぐらいは遅れても特に罰則は無しということにした。
そして、
「報酬は島で作られたお酒の小樽1個です。グレイプルワイン、バーボン、アクアビット、モルトウイスキーのどれかを応募時に伝えてください」
それぞれ、フェアリー栽培、ウリシュク栽培なんかがついてることを、実物を鑑定して見せておくんだけど、
【チョコル】「キター!!!」
【モルト】「モルトウイスキーじゃと!?」
【アイエイ】「戦争が始まる!」
【ケロリン】「陶工やっときゃよかった……」
etcetc...
お酒好きな人多いなあ。
『ショウ君。そろそろ次を』
「っと。じゃ、質問は後にして……」
さくさくいかないとってことで、次はガラス瓶の依頼を。
これは前に話した、粒化と晶化を使ってガラスをリサイクルしてみようって話を実際にやってみたいので。
【ジョント】「リサイクルいいね〜」
【デイトロン】「<リサイクル代:5,000円>」
【クランド】「作ったもの、また本土にとか?」
【ヨンロー】「ガ、ガラス工芸に興味はないですか?」
etcetc...
こっちは明日いっぱい募集をかけて、多数なら前回と同じ抽選方式。
コメントを少し眺めつつ、個数と期限の話を。で、報酬の島産ドライグレイプルはフェアリー栽培なのを鑑定で見せる。
「次からは販売です。まずは値段的に安いものを」
というわけで、島産オリーブオイル、島産オーダプラ、島産キュミノンシードの販売を続けて発表。
【マスターシェフ】「<安すぎじゃないかな!?:3,000円>」
【ヨビッス】「キュミノンシード!!!」
【チャリンボウ】「安すぎぃぃ!」
【クラレ】「もうちょっとボってこ?」
etcetc...
うーん、安すぎるのか……
食べ物関連であんまり高値にしたくないんだよな。食べて終わりだし。
あと、オーダプラやキュミノンシードは、もちろん栽培に回してもらってもオッケーなことを伝えておく。ただ、ちゃんと育つかどうかは保証しないことも。
「これらも個数制限あるんで、多数の場合は抽選ってことで」
『今回はたくさんありますが、抽選への応募は一人一件まででお願いします』
「あ、そうだった。ミオン、さんきゅ」
できるだけ、多くの人と取引できればいいなと。
で、いよいよ本命かな?
「最後はインゴット3種類です。これは本数少ないんで、かなり高い値段にしちゃってます」
重銀鋼、
「えーっと、高すぎじゃないですか?」
【ギシサン】「相場っぽく見せて、良質とかいう罠よw」
【ムシンコ】「逆やで!」
【ジャズゥ】「緑金鋼はマジヤバい」
【サーコ】「アクセいくつ作れるか考えたら全然安いで?」
etcetc...
反応を見てる感じだと、良質ってなってるのにこの値段は安い方なのか。
今回はこれで、次回からもう少し値上げしてもいいかも?
でも、お金たくさんもらっても、使い道に困るんだよな……
『共同購入もありなんですよね?』
「うん。値段が値段なんで、何人かで出し合って購入とかしてもらうのもいいと思うんですが、その時は代表の方が責任を持って扱ってください」
売った後のことまでは面倒見れないので。
なんか揉め事が起きたりした時は、今後の取引禁止もあり得ることを伝えておく。
まあ、万一そうなっても、ベル部長の『白銀の館』かナットの『妖精の友』と取引すればいいかな。
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