第十三業最終決戦?戯れの一幕前編
不真実は本来的に悪であり、あらゆる平和の破壊者である。
カール・ヤスパース
特撮×アイドル、『光の姫の伝説』、歴史アニメシリーズ、ジャンヌ・ダルクの主題歌、アメリカンコミックジャパナイズカートゥーン、スモール・ヒーロー・シックスの主題歌を歌う、アイドルグループ『ライトサイダーズ』、他に『
彼女の片胸はそもそも存在していなくて、もう片方の胸も傷だらけであった。父親の虐待によって悲惨な目に遭ってきたからだ。
彼女のセクシーショットや水着姿が一人だけ無いのはそうした理由からであるが、こと、テレビ局もそうした事情は組んでくれる。
彼女は吸血鬼であり日光に肌を晒すと焼き焦げてしまって一度大変になったという設定を盛り込んでいた、
つけ胸、偽胸、それをブラジャーの下にいれて、という彼女そのものは認知してない。
高級旅館自販機前、李緋走がジュースを買いに行くと、彼女もまたジュースを買おうとしていた、李緋走は第三の眼で彼女を見た。
「あっ……」
その存在の悲劇や惨劇の
「お前、今、どんな目で私を見た?」
その突然の出来事を異常なまでに察した。
「いやいや、すいません」
「チッ、コイツには黙っておけよ」
「?」
「気づいてるのに気づいてないフリをしてるんだよ」
「それは分かりますよ」
「じゃあなんで見た?」
「んー、制御不可能なんですよ」
「そんなの摘出手術してしまえ」
「んー、魔眼摘出は意外に簡単ですが第三の眼となるとまた違ってくるんですよね」
「
「んー、ご勘弁を、でも自分、その本体の方、結構好きですよ」
「へぇ?あぁたしの事好きなの?」
「えぇ、ギャップ萌えですかね」
「あ?」
「あー、えーと、偏見無い頃から好きでしたし、今一度、また好きになりました」
「……えへへ、嬉しいなー、あぁたし、グラビアやらないからちょっと忌避されてるの」
「あら、緋走(幼年期)じゃない」
ジェニファー・ロールスロイス、彼女もジュースを買いに来た、旅館の寝間着に着替えている、そんな彼女も第三の眼で見てしまう。
「ボルドガール?」
そんな疑問を口に出してしまう。
先日見た700というスパイ映画に出てきたようなのが見えた。
「えっ!?」
彼女は驚いた。
「おっと、これは社外秘ってヤツですか」
「………そういう事ね、世界各国が彼という存在をイレギュラー扱いする真の理由か」
彼女は何かに納得したようだ。
だが、未だに大人になった姿の緋走の姿がまだ、部屋に帰ってこないのを怪しんだ。
「血族に連なる者よ」
『山村』の中にあるもう一つの隠れ里、それはとある妖怪の里、
裏社会では死体は山に埋めろ、か、海に捨てろ、と言われるが死体は山に埋めない。
彼等の餌として分けることがある。
「この腐肉、食べていいか?」
こちら側に半々になって来たゾンビ兵達を皆殺しにした後、その存在は木の間から現れた、もしも自分が血族でないなら死んでいただろう、血族に仇なすとはそういう事だ。
「存分に食べろや」
それは鴉達が群がるより迅速であった。
腐肉も肉のうち、骨だけが残っていく。
「んー、あいつらいたら……、こいつらみたいに選り好みしないって事はないからなぁ」
「まぁいいか」
彼は猿達に餌を与えて、どこかに消えた。
賀茂照義と謎の男、彼等は一旦協力はせず、各々、ゾンビ兵達を倒していった。
「血族に連なる者よ」
「何じゃ?」
「その腐肉食べていいか?そしてそいつは血族の敵か?」
「だとしてもこれより一騎討ち、男と男の決闘を邪魔するならどんな神様でもぶち殺す」
「分かった」
「………本来なら見過ごせないがな」
賀茂照義がそういうありきたりな事を言う、魔物が人間を食べるなんてのは言語道断だ。
「お前を倒した後で皆殺しにするのなんてのは簡単過ぎるが、他にも何かいるな」
道路に出て、死体の散らばった場所、そこから森があり、その森にも様々な気配がする、そもそもその木一つ一つ、川の水に至るまで、健康的で健全的な神の感じがしない。
「ここではかつて虐殺があった」
そして、昔話が始まる。
ヴィオラ・ダ・ガンバは海を渡り日本にも伝わり。織田信長は、安土城下のセミナリオで、家臣の子弟の奏するコンソートに聞いた、それはまるで弁財天のようなお姿。
その兄の音楽の調べは異様だった、盲人の琵琶法師から宗教性を脱した語りものを『くずれ』と言う、
その村、
それはその琵琶の語りの後に起きた。
その琵琶の音、やがて西洋にたどり着き、吟遊詩人という仮初めの姿をとっていくが、その琵琶法師が現れるとこはろくな事がない。
どんな人間も英雄のようになりたい精神性を持っている、歯止めの効かない正義というのは何事につけても厄介だろう。
明智光秀の本能寺の変でさえ、歯止めの効かない正義というやつだっただろう。
伊勢長島一揆も本願寺の争乱も天草の乱も、そして大阪で『外堀を埋める』という言葉が生まれるようになったのも彼の仕業らしい。
そうして、人々は死へと嬉々として向かう、そうして、血渋きがあちらこちらに飛ぶ。
歯止めの効かない正義で。
「軍歌というのの前段階のようだな」
賀茂照義がそんな事を指摘する。
「そうなるな」
謎の男もそう返答する。
ブラックメタルは悪魔崇拝のカリカチュアとして始まったがいつの間にか教会放火等の様々な犯罪をしていくような危険極まる音楽性を帯びたがその仕組みを構築したのは誰だろう?そうしたことはまだ誰も知らない。
「………限りなく死界に近いということか、あの世、そもそも異界の更に先、か」
「そうとも言う」
「………まぁ、死体が増えるならば」
「それはお前だよ」
「いいやお前だ」
電撃が賀茂照義の左腕に集められて放電された、それが地面すれすれを伝わっていった。
「
「下段か!?」
飛び上がった。そこにも
「
上段、上の方向に向けて放たれた。
それをガードする、そこから斜め下に、二丁拳銃の水鉄砲から水を乱射する。
「
それをバックステップでかわして斜め飛び。
「
ナックルハンマー、両手を組み合わせ、ハンマーのようなのを作り、それを空中で振り落とす、それを思い切り食らう謎の男だったが、地面に激突してすぐに立ち上がり、ガンナタ、その刃を下から大きく半月を描く。
「ぐっ」
それで切り裂かれた賀茂照義。
更にその斜め上に向けて、二丁拳銃の水鉄砲から水を乱射する。
「
「ぐぐぐぐっ!」
賀茂照義が思い切りそれを浴びせられた。
「まずは一本!!」
賀茂照義が仕切り直し様に、超接近。
ボディブローがみぞおちに大きく浴びせられて、それで一瞬怯んだ、そこから更に。
「
そうして、縦方向の雷、横方向の雷で十字架がつける、それはもう、大ダメージ必須だ。
そこから立ち上がった後、しゃがんで殴る、それによって、脚の膝小僧の部分に攻撃を上げることによって相手のバランス。崩す。
そこから瞬時に立ち上がりまたボディーブローをみぞおちにいれて、一瞬また怯ませた。
「
そうして、縦方向の雷、横方向の雷で十字架がつける、それはもう、大ダメージ必須だ。
「こりゃ一本とられたわい!」
謎の男が、そんな事を吐き捨てた。
「もう一度!
「既に
銃のグリップと下の部分で殴られる。
そして。
「
謎の男によってその技が再現される、縦方向の雷、横方向の雷で十字架がつける、それを目の前で
「次は当てる、これが最終ラウンドじゃ」
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