第十業悪漢VS悪漢!悪ははぐれ者の一文字
公園にはジャングルジム、ブランコ、滑り台、そこから砂場、水飲み台に蛇口とある。
「まずは小手調べといこうか?」
「そうシヨウ」
片言の日本語でキング・BBが返した。
「
「無論承知しテイる」
「光無式武術『
「そレもご存知デス」
「その
尖っただけだった。
「?何だ?」
「貴方達、本家大元の流儀にハ添えナイ、何故なら、私は、本家大元裏流儀がある」
「裏流儀だと?」
「陽極まり、無極を経て、陰となる、陰極まり、無極を経て、陽となる、ご存知?」
「………チッ、光の心を消す消光薬だけじゃなくて闇の心を消す消闇薬も服用中か」
その二つは精神安定剤として
精神病質者(※マイルド・サイコパスも含む)は、人口に対し決して少なくない一定数(1%から数%)で存在し続けていると見積もられており『学校のクラスに一人くらい』『会社にも必ず何人もの』精神病質者がいると考えられる。一般の人々と異なるさまざまな特徴があるが、精神病質者は人を騙すことを得意としているため、それを専門家でない者が見分けることは、非常に困難である。日本にもおよそ120万人いると推定される。『サイコパス』中野信子,文春新書より。
そういう人間が表立たないのは自分達の暗黒面を制御しているからとされる、もっとも、悪い人間だが表社会に生きるならば闇の心を消す消闇薬、政財界や芸能界など、生き残るために手段を選ばないためならば光の心を消す消光薬を違法に非合法に入手しないと行けない、それが
良い人間も自ら何かを選ぶため光の心を消す消光薬を服用する事も
悪い人間、例えば真性の魔女が善人、一般人に
それを両方服用すれば精神的に
武術においては
「俺の異能は
「古来ヨリ光を間違った使い方ヲする、
「『白い月』もあるのかよ!」
「あるかもな………私の妻ダ!」
「知らねぇ!闇無式武術『光拳』閃光!」
「効かぬ………」
その邪鬼の光速の速さの右手のパンチをキング・BBの左手の手のひらで包み込まれた。
「膨大な単なる無色透明の霊力、思い切りぶん殴ればよし!
そうして利き手の左手のパンチを浴びせようとする、光も闇もない純粋な気の塊。
「無極式
それを片方の腕のみで極め、片手で投げた。
だが、その間も攻撃の手を止めない。
頭と足が天と地逆さまに位置していく中、右足が動いた、それによりキックをいれる。
それさえも
「光式と
「
その説明も容易い、つまり、光速でパンチを浴びせ、またパンチをして、そしてキックをしたのは幻覚だったという事だった。
「まずは陽式金行、鉄剣構築!」
砂場には砂鉄も埋め込まれている、それを、その手に凝縮させて剣を構築していく。
「………来イ!」
「あらゆる全てを悪用する!それが俺の悪の美学!おっと、悪は悪であるだけで醜いですとかみすぼらしい小綺麗なこと言うなよ?」
「光無陽式、それは
「
それだけが
ジャングルジムも鉄製だった、それさえも、あるはずのない部分を構築して鉄の棒を次々伸ばしていく、密林の全ての林が牙を向くように、それはキング・BBに迫っていく。
その全てが幻かもしれない。
キュキュと音がする、水飲み場の蛇口も鉄製、それが人知れず誰も触らず動いた。
陽式金行拳は磁気操作も含むのだったな。
そうして水が蛇口から溢れる、それはまっ逆さまに下には落ちず、こちらに伸びる。
影水行拳
そして、更に光水行拳もあり、それは
絶体絶命のピンチとなってしまった。
だが、その全てを彼は。
「
自分の
それに即座に反応して仕掛ける邪鬼。
「幻分身の術・百鬼夜行」
それは自分の幻を百人産み出す技。
それをキング・BBはこう返していく。
「柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ、柔術だ」
と。全てを
だが、それも長くは続かない。
ボンッ、と爆発がした。
「影火行拳・爆炎招鬼、影は発火する、いや爆炎の影がまずあるから燃えたんだよ」
影踏み、影を踏んだのならば死ぬ遊戯。
「ソウか、ナハ
無極は心が揺らがないためにある。
そもそも、幻は現実には存在しない。
本物は一人っきり。
「ソコダ!!!」
渾身の一撃が顔面にクリーンヒットする。
だがしかし、背後から一撃があった。
「陰式木行」
木の固さだった。木?木は燃える。
それが光か?影か?問わず爆発した、爆発しただけを念頭に置けばこの場合は良い。
技は色のついた五行か幻と幻の実体化、そして光と影、更に
難易度の高い詰め
それを真剣白羽取りという人指し指と親指でつまむように鉄剣の刃を握れば影が拡張してきて、棘が生えてきて、延びていった。
「フンッッッ!」
剣を後ろに持っていこうと引き寄せた。
それで邪鬼ごと引き寄せようとして引き寄せられない、影は影、一呼吸すれば元の影だ。
拡張性だけでなく汎用性も高い。
無極は受け身に徹する戦闘法である。故に防戦一方になってしまうのが常である。
千日手のごとき、果てのないのが続く。
例外は一つだけある。
「
「大無極、
それが両側から白と黒が打ち出されて、突如、その対極の中心に鉈を取り付けた拳銃、ガンブレード、ガンガタならぬガンナタ。
それを二丁持った男が白には黒に黒には白を放つ。
『影水行』
透き通って整った鼻、今日日プチ整形と言われるものだが、本来のあらましは凄惨極まる。坊主頭、鋭い眼光は日本のあらゆる暴力団の組員達や組長達よりも研ぎ澄まされている。それが帽子と茶色いサングラスで隠される。イタリアンマフィアのようで、前の世界ならとある政治家の着こなしのスーツ姿だ。
「………」
寡黙をして本心までも隠すの傍らに。
「
悪の究極、それは凡庸なる悪、下らない子供の考えて欲するところ、それが如実に表れる事、それそのものの童顔をしていて男物の漢服を着てカンフーシューズをしている。
髪色は緑色ではなく紫色をして前は短髪、後ろの長い髪を細く、三つ編みにしている。
目の色まで紫色という徹底ぶりだった。
あらゆる善と悪は最初、中国から咲き誇り、あらゆる善と悪は最後、中国で散る、極道とは善道と悪道を極めたという意味であり、これが悪を意味する風になったのは
中国
中国裏社会、中国黒社会が深淵の底。
「師父!?あぁつまり、こ、これは」
そうしてその場はひとまず話を棚上げした。
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