第六業異種と亜種、失禁と解禁日


「昨日最高な事があったんですよ」


芸能プロダクションキラ、そこに所属する業麗姫ごうれいきのメンバー。


毬亜握子まりああくこ


彼女はドMである、元隠れキリシタンの家系に生まれその神への狂信はかなり著しい。


自分の所属する社長は彼女を椅子にするのはその社長が神より神を気取りたい超神主義者ちょうじんしゅぎしゃと呼ばれる者だからだ。


左頬を叩かれたら右頬を■■■■■まくらえいぎょうの斡旋の後には椅子にもなる。


「十人が一斉に一人の男に飛びかかろうとした、


失禁やアナル浣腸の例えではない。


本当に純粋なまでの起爆だった。


、その可能性が顕在化した。


「ほう、つまり人間を爆弾にする能力か」


「えぇ、不死身わたしだったから生き残れた」


「トラウマが出来たとでも?」


「まぁ、奴隷にも序列があり、奴隷達でお互いの傷を舐め合い、慰める事もしますね」


「要するに友達が無くなったと?」


その彼女と相対する闇医者、闇医者は違法に医療をする者だ、二十代にも見える若さ。


違法を越えた違法、心理学者、精神医学者、もとい、カウンセラーという精神科医。


彼は闇医者の精神科医であった、ここは新宿歌舞伎町、何もかもを飲み込む怪物ガルガンチュアな眠らない街。


「それは残念だったねぇ」


「はい、


「で、どうしたの?」


「問題は失禁した事です」


「失禁?」



「あぁ、そう」


「床を汚して


誰もが常軌を逸脱したと思える言動、死を繰り返す事に快感を思える正気の沙汰とは思えない、いいや、もう彼女は狂っていた。


「抜け出したいの?」


闇医者の精神科医カウンセラーの手のひら、右手には緑色のカプセル、左手には紫色のカプセル。


「いいえ、一目惚れしましたの」


「誰に?」


「あの爆弾魔ボマーに」


「ふむ、概念系能力は汎用性が効きますからね、きっと他の活用法もあるのでしょう」


その言葉で彼女はまた、発狂した。


「ああああああああああああっ!惨殺惨殺惨殺惨殺惨殺惨殺惨殺惨殺惨殺惨殺惨殺惨殺される!!!いいや、違うわ、もう違うわ、、グループを存続させるための人形ひとがたよ!それももう違う!彼の恋人メスブタになるわ」


鼻両目お尻の穴は前からも後ろからも垂れ流した、興奮と恐怖が混在ミックスしたからだ。


「お薬増やしておきますね」


精神安定剤、それは気持ちを押さえ込むだけである、その中でその診療室の机の上の鉢植えにあるのは花だ、単なる花ではない。


マンドレイクと呼ばれる、あらゆる魔導具の基礎的になるものでポーションとなる。


精神安定剤ポーションと書く、例えば昔ならば気違いの言葉はタブーだが正確には邪気違いということになる、一般の人間とそういう特別な人間は気が違うのだ。


邪気は魔力とも言い換えられる。それを調整してコントロールするためのお薬である。


それを処方した。


「じゃあね」


「ばいばい、先生」


毬亜握子まりああくこはシスターのようでいて魔法少女のような服装をしていた。


ゴスロリのようであり和服のようである。


彼女が街の外に出た時、街は賑わっていた。


また一人、死人が出たと騒がれていた、連続殺人事件、死因は刃による殺傷だ。


後日下町吉朗は『闇医者の精神科医』をストーカーしたら、小石につまずいた。


それだけでズボンごと左足の皮がめくれそしてそのめくれた左足の骨がぽっきり折れた。


「なっ」


歌舞伎町は路上駐車が多いが、それらが当然動き出した。それが彼に一斉に攻撃する。


「ちっ」


スタントマンよろしく、車に横回転しながら乗り上げて、車の上に立ち膝をついた。


そこに工事中のビルの建物からコンクリートの塊が落ちてきた、鉄の塊でもある。


「ぐっ」


それを右腕で止めて、はねのけた。


「はぁはぁ、なんだ、俺のは超幸運、最近、何かおかしくなってないか」


「因果律操作ってヤツですよ」


「誰だ」


赤いスーツに紫色の目をした存在。


「名乗るほどのものじゃありません」


「………緋走の兄、いや二人か三人だ、それ以上になると、腹違い、種違いか」


「まぁ、その緋走なのですが」


過去転送タイムスリップか、未来ではタイムマシンが完成したようだな」


「正確には完成される余地があるです」


「?」


「あぁまぁいいや、彼を追わないほうが良い、ここで貴方が死ぬとめんどくさいです」


「ずっと、殺意を向けてるくせにか?」


「お気づきで」


「お前のはなんなんだ?」


「人間には最初から神性魔性がある、自分は神性を切り捨てた」


「道教か?陰陽道?いや、神道かな」


「このくらい序の口でしょう?」


「まぁな」


「あれはなんだ」


「あれは好奇心は猫を殺すというところから生まれた自動操縦型フリーダムの魔導具なんですよ」


自動操縦型フリーダムか、それは厄介だ、無意識下でエネルギー供給がされて、無意識に動き続ける、悪意がないだけマシよ」


「悪意ならありますよ」


「例えば?」


「性欲とか」


二人はそうして二人共、あるべき世界みちに帰っていった。八咫烏と元八咫烏へと。












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