第五業アルファとオメガ、そして謎の存在達

現実主義者というのは結構いる、夢想も理想も、社会にとっては不必要とされる。


それは現実が不変だと狂信するからだ。


基礎世界ニュートラルな世界において、『知の独占』はかなり深刻だった。


『知識とは毒になる』、好奇心は猫を殺すと言うが、好奇心の猫は服毒してるのだ。


本は人を毒さないが思考は人を毒する。


それを禁じたのがかの始皇帝の行った焚書坑儒の一貫、そして終わりの皇帝の話だ。


『知識を選別する』、それが新しい『焚書坑儒』と言うべき話となるだろう。


誰も醤油を一気飲みはしないように、塩だけを食べ、酒を飲むという事は戦国武将上杉謙信の逸話でも有名であるだろうがここではそういう話は一旦忘れることとする。


つまるところ、学問そのものが


■■■■■○○○○○作、■■■■より引用。


2000年代、その前の1999年まで恐怖の大王が、それは恐怖の大王が罰当たりか、それとも、天罰か、言葉の違いに大差は無い。


恐れた、という感じではあるだろう。


経済問題、社会問題、そして人間社会の外側にいて外枠にある者達、いや上にして下、暗黒財閥アビス、暗黒大将軍を崇拝する邪教団カルト


それに所属する十人の社長、十大魔王デカグラム



1『密輸』山菱貿易やまぶしぼうえき

2『殺人委託会社』凶元興行きょうもとこうぎょう

3『武器製造工場』牙部がぶ重工

4『芸能プロダクション』キラ

5『カジノ産業』新紀一天しんきいってん

6『枕メイカー』誠座まことざ

7『楽器会社』ジャラ・ムー

8『闇金』蛆神うじがみファイナンス

9『民間軍事会社』鮫島シャーク・アイランド

10『?????』アンノウンオーギュスト


御座敷おざしき、百人いても大丈夫な宴会場の大広間、だが人間は百人いない。



まるで会食をするように。


1 ┃┃ 6

2 ┃ ┃ 7

3 ┃┃ 8

4 ┃ ┃ 9

5 ┃┃ 10


の構図になっていた。


そう考えると更に九人が人間ではない。


人間ピラミッドの台座にしてそうに、九人、ドーマンセーマンのドーマンのように、綺麗に


123

456

789


と四つん這いにさせられていた。


その上には大きな大きな布団がある。


当然、布団があるならば寝ている人がいる、


「スピースピー、ふにゃ、ん?」



『密輸』山菱貿易やまぶしぼうえきの社長は密輸した亜空間シェルターに逃げ込む、『殺人委託会社』凶元興行きょうもとこうぎょうの社長は笑みを見せた、『武器製造工場』牙部がぶ重工の社長はその存在を殺せば自分の武器が売れるとして作っていた重力波発生装置から重力波を放つ、『芸能プロダクション』キラの社長は動じないが下にいた存在は恐怖で失禁を始めた、『カジノ産業』新紀一天しんきいってんの社長は脳内で賭け事をした、

『枕メイカー』誠座まことざの社長は抱き枕を抱き締めたまま座ったまま寝ている、『楽器会社』ジャラ・ムーはと言えば持っていたで出来た楽器、音は琵琶より三味線、弦楽器でありエレキギターにも見えたが、それが断定的に何か言い当てる事が出来ない。


『闇金』蛆神うじがみファイナンスの社長はお金儲けの事を考えていた、彼にとって人間とは金のなる木なので、そして禁断の果実を得ようと企んでいた、『民間軍事会社』鮫島シャーク・アイランドの社長は拳銃を取り出した、をして、それを放つ、『?????』アンノウンオーギュストは、それの下から笑いながら、両足を貧乏ゆすりさせるだけだった。震脚しんきゃく


「寝起きの一発って下ネタかい?朝から下ネタは良くないなぁ、鮫島の」


そう言いながら弾丸は大きな大きな布団の上を過ぎてその存在に当たり前に消えた。


「特殊な結界けっかいですね」


『武器製造工場』牙部がぶ重工の社長が言い当てた。


「さぁ、どうだろうね」


と、曖昧あいまいに返答された。


終わり良ければ全て良し、それさえもこの存在はそうはならないだろうと告げさせる。


『殺人委託会社』凶元興行きょうもとこうぎょうの社長は思う、これこそが本当の暗黒笑劇ダークファルスだと。


「悪い冗談って話かな?」


脳内で思ったことが


、『全恥全脳アラヤ』。


それはもはや、人間そのもの普遍的無意識だった。


「いいや、ここでお前は終わりだ」


「以下同文」


鬼柄猛の小柄な体格が大きな男と言っても平均より上、177mの男に抱き抱えられてた。


それがおろされる。


「あっ、孫じゃん」


『民間軍事会社』鮫島シャーク・アイランドの社長はついそんな事を大男に言った。


「さて、なーんてな」


鬼柄猛が皮肉を言い出した。


何せ、『全恥全脳アラヤ』の眷属けんぞく、つまりは


、『闇金』蛆神うじがみファイナンスは少年ではなく青年に怒気どきを滲ませる。


「おいてめぇ返済期限、過ぎてるぜ?債務者さんよ」


「待て、今回はその用件で来たわけじゃない、今回はこのガキだぜ?」


「フフッフフフフ、そのなんたらの先生がこの場に来て何をしに来たんだよ」


「世界各国、国際連合、世界

加盟国世界196か国、そこからクラウドファンディングした殺人依頼クエスト、五京円、それがお前の値段さ、このぼくは皆の予想に反してこう言おう、こう答えを言おう、原初の根源神オリジナル・ワン人々の思念の塊アラヤシキとな」


その男はこうだ、長髪は肩まで垂れ流して、ぞんざいながら野性味を感じさせて文明開化の音が響くざんぎり頭、それをオールバックにしていて妖怪がしゃどくろが描かれた赤いスカジャンをして下は学生服の黒いズボンではあるが


靴は土足、動物の革ではないが限りなくそれに近い黒光する靴、思わずゴキブリのようだと言いたくなるがそんな事言えば死ぬ。


「そうだね、


阿頼耶識アラヤシキは軽く怯えた。


ぼくは八咫烏第十一位の羅生門らしょうもんの番人で、ぼく万能理論崩壊因子グルーボールは『認識外』のあらゆる可能性を表面化してしまう」


その異名と忌み名と忌まれた異能。


、タケルッチは親玉ボスを倒せ、出来るな」


「あぁ!」


今、ここで何かが終わりを告げようとしていた。

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