第四業 暗黒大将軍の策謀、暗黒科学
芸能界には枕営業と言うのがある、それは子供達がスポンサーやテレビスタッフに性を売って、媚を売ると良い仕事である。
「避妊したいなら!ゴムを使おう!」
そんなどこぞとタイアップされたCM、性的グッズ大手会社九尾の狐印の『ダキニイリ』、その女社長は
忍者は陽忍と陰忍に分かれる、陽忍が表だって直接相手組織に潜入して情報収集して『表工作』をするが陰忍は隠れて相手組織に潜入して『裏工作』をするのである。
かつて将軍職とは幕府の統率者を意味していたがそれよりも江戸、室町、鎌倉の前。
彼等は朝廷に仕える武士なのであった。
武士の
そのくの一が少年を弄ぼうとする、表向きはジュニアアイドルという顔で枕営業をさせようとしているのである、子供向けの子供達による討論番組の配役としてである。
「世界の秩序は乱れてる、貴方はどう?」
「どう……とは?」
「聖書では異性装、女装を禁じていた、今でも、そして
「なんで?」
「
「確かに」
「殺人も同じよ」
「確かに」
「
「確かに」
「
そう言うと、辺り一面、ベッドの向こう岸、対岸の火事という言葉があるが天幕のあるキングサイズベッドの周りは血の海だった。
「
「
その中には李緋走の死体もあった。
だが、彼はまだ生きている。
「お友達の事が気になる?貴方も同じなの?なら、
狐の嫁入りで雨が降るのは哀しみの雨であり、天が慟哭して
人殺せば札二つである、突然人呪えば穴二つの改変した文章だが、現世の罪の裁かれ方とあの世の裁かれ方は違うのである。
「カフェッ」
カフェインはいかが?と言おうとしたのか、それとも奇妙な笑い声を続けようとしたか。
それは定かではない。
ただ一つ言えるのは
血の海に更に血の量が注がれる。
その全てが一つの肉体に固まっていく。
眼球というにはあまりにも形状が違う、それを言い表す事など出来ないが
それが一つの人間の体に戻っていった。
「やぁ、仕事は終わったかい?」
「まぁな」
部屋の中は三人だが化けた狐は三匹いた。
「足りぬ」
同時刻、シンクロニシティと呼ぶべき凄惨な有り様が他方でも行われている、こと、刑事犯罪と言うのは様々な犯罪組織が犇めく社会を次々に立件していく事で螺旋が巡る。
大量殺人などもっての他だ。
子供達の死骸があまりにも多い。
昼間はあんなに活気づいていた深夜の公園で、こんなにも子供達の死体がある、お祓いすればもはやいつもの朝と変わらない。
「
「そうは言われてもね」
人間狩猟部隊
この光景が如実に告げている。
「まぁ良い、この場合、未完成でも良い」
大量の流血は魔法陣を形成していく、筆跡は無い、いや今、書かれているのであろう。
丸の中、浮かび上がった一文字は『淫』。
「なんだ、足りていたじゃないか」
暗黒大将軍は笑って見せた、そのように見えた、これに
同胞の命ですら
「やはり、
彼等にとって憎しみや負のエネルギーを糧にしているのではなく、『黒い道徳』、『黒い法律』、『黒い正義』、『黒い愛』、『黒い平和』、そうしたものこそをエネルギーにする、光の中の影、それこそが
「そおれ」
無論、影の中にも光がある。
李緋走が人間狩猟部隊
今回の獲物は青龍刀ではない、それはアメリカ軍が採用しているアーミーハチェットと呼ばれる、ヴァイキングの大斧や昔の武士の
「いやぁ、やはり、気持ち良いですなぁ」
「フフフフ、足りすぎてしまうな」
「そこだ」
暗黒大将軍が投擲したのはナイフだった。
それが李緋走の頭上付近に刺さった、透明化していたのは大きな大きな眼球であった。
「それによって血の涙を流すではなく血のための涙を流すだな?」
第一の凶眼、
「ご名答だな、IQいくつだよお前」
「教えてやろう、530000だ」
「フリーザかよ」
「クウラみたいなのもいるぞ」
「劇場版かな?」
「それを今するのは虫が良すぎるな」
「何も良くねぇよ、俺はスピンオフしてたらそっちが人気になるタイプになりてぇんだ」
「
「さぁて、どうだか」
殺戮の中に会話が交わされる、死体が生まれ、霊が生まれる中、
「黒魔術より派生した暗黒科学、オオクマホノカは
「元気だよ」
「息の根をしっかり止めておけ」
「また今度」
「そういってしないだろう?」
16人、全てを殺して暗黒大将軍に切り替えって、人差し指と親指だけで刃は白羽取りされた。
「したい時にすれば良い、無論、露出狂もだ、このように着込むと脱ぎたくなる」
全裸になった暗黒大将軍の全身甲冑の中身、そこには何もなかった。
暗闇は人間の姿では無かった。
「魔導アーマー、いやツクモ神ならぬツクモ魔神ってところか」
「
「めんどくせぇ、じゃあ天狗塚の野郎は単なる第六天魔王の餌食になっただけか」
「
「無明が晴れたな」
「で、どうする?」
「
それは少年の内側から現れた、というのも、嘔吐されたモノだった、月の石であった。
UFOを研究してたり興味があったり宇宙に興味あったりすれば自然に買えるお土産だ。
問題なのは尋常ではない魔力が込められている、それはつまり内包され過ぎたのだ。
「量産品の
起爆、真っ黒な火焔が
そこにあった『淫』の一文字が消えた。
「貴様!今週の怪人枠を防ぐとは!」
「そんなおねショタ、求められてねぇんだぜ?」
「では怪人王としてここで決着をつけよう」
ケルベロスは三つの首のある犬だがその暗黒大将軍は三つの首のある竜だ、西洋の竜、東洋の龍が両肩にいて中心はティラノサウルスの顔をしていた、鱗は全て逆鱗に見えた。
「ちっ、
「その通り!闇に意味を与え!闇に名前が与えられる時、我は目覚めるというものだ!」
「まっドラゴンステーキ、一度食べてみたかったんだよ、甲冑の方は逃げ切ってるな、つまり、ラスボス戦のラスボスを囮にしたな、いや
「それも正解だ、よくぞそこまで常識に囚われないな」
「お前がIQ530000なら俺のIQは66兆2000億だ」
「小手先は全て足元を見られてるな」
「上からもだよ」
「頭に
東洋の龍と西洋の竜の首が切り落とされた。
残りはティラノサウルスの首だけだ。
「そうでもないさ」
そういってその無明を細切れにした。
脅威がないと敵がいないと闇がないといけない、それが神やその教えの存在の成り立ちを際立たせ、また、戦闘中は他の考え事に頭を割かなくていい、余裕のある頭が無ければ全てにおいてデメリットとなるのだった。
「つまるところこの
李緋走は全身を食い千切られながら、片足をもがれ、片腕をもがれ、それでもその出血は致死量であった、突然死に、生き返る。
「第三の凶眼、
「すべての無限の中核で冒瀆の言辞を吐きちらして沸きかえる、最下の混沌の最後の無定形の暗影にほかならぬ―すなわち時を超越した想像もおよばぬ無明の房室で、下劣な太鼓のくぐもった狂おしき連打と、呪われたフルートのかぼそき単調な音色の只中、餓えて齧りつづけるは、あえてその名を口にした者とておらぬ、果しなき魔王アザトホース」
— (『ラヴクラフト全集 6』、173頁より
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