第42話 インタールード

「……実にあっけなく終わってしまったねえ」

「もう少し粘ってくれればもっとデータが取れたんですけどね」

「相手の連携が拙い部分に助けられたな」

「ノンノン。特別固い人選をしたつもりデス。彼以外じゃ、あそこまで保たなかったヨ。素直に健闘を称えまショウ」

「それもそうか。相手は新宿最強の始末屋。適合したのも、彼を含めて数人しかいないことだしな」

「そうデス。少ない手駒から最大の成果を引き出した。ここは乾杯するところでショウ。さあご一緒に、ハーレールーヤッハー!!」

「ふ。これだからエセ神父は。アップルシードなどと趣味の良い品種名を付けたのも君だったかね?」

「エセ神父とはひどい。こんなに神を愛してる子供は、そういないネ。まあ、名付けたのは確かに私デス。黄金リンゴの種アップルシード。何が育つかお楽しみ。知恵の実か、はたまた悪魔の実か。メニメニワクワクするでしょう?」

「我々としては、ブツのシェアが奪えればなんでもいいのだがね。君たちは何が目的だったかな」

「ジーザスクライスト! 神父と言えば、やる事は昔から一つだけデス」

「ふふふ。新宿に新たな神を布教するんですよね」

「イエス!! 成就した暁には、我等が神が降りて来るでショウ。その中身は、救世主メシアか、はたまた邪悪なる蛇サタンか! 実に楽しみデス。ウフフフフ……」

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