第348話●早緑美愛公式チャンネル定期配信第十回後半戦

 CMコーナーでせまじょの宣伝映像が流れた!こんな映像はじめてみたよ!きっと書店の店頭用なんだろうなあ。


未亜「……番組の後半はいま宣伝も流れたけど、せまじょの話だね!ついに5巻とコミカライズの3巻が明日発売!雨東さん、おめでとう!」

圭司「皆様のおかげでついに5巻までたどり着きました。本当にありがとうございます。」

彩春・ななか「「おめでとうございます!」」

圭司「お二人もありがとうございます。」

未亜「土曜日にはサイン会だけど、今回も100人?」

圭司「うん、店頭のポスターとかでもそう書いたって聞いているよ。」

未亜「古くからのファンの皆さんはよくご存じなんですけど、実は去年の5月に新宿で行われた雨東さんのサイン会に参加してまして。ほとんど最後尾付近だったんですけど、まあ、2時間くらい待たされたんです。私のサイン会はだいたい1時間くらいで終わっていたんで、びっくりしたんですよね。」

ななか「いまはそんなもんなんだね!?私のアイドル時代は握手会で12時から始まって18時までとか、ほぼ休憩無しとかだったなあ。」

未亜「ええっ!?すごいですね!?」

圭司「美愛さんはアーティスト活動がメインだからその辺の配慮があるのかもね。」

彩春「そうかも!私はサイン会とか握手会とかしたことがないからなあ。」

ななか「いろはちゃんもアーティストデビューしたらきっとやるよ!」

彩春「そうですね、がんばりたいです!」

未亜「応援しているよ!おっと、話がずれちゃったけど、そんなわけで、せまじょの5巻とせまじょコミカライズ3巻をぜひよろしくお願いします!」

彩春「みんなすごい面白いから読んでね!」

ななか「実は読んだことなかったのでこの機会に読んでみますね。」

未亜「ななかさん、なかったんですね。」

ななか「うん、気にはなっていたんだけどなんか機会を逃しちゃってたんだ。せっかくこうやって雨東先生ともお知り合いになれたからね。」

圭司「ありがとうございます!」


 この前一回お目にかかっているんだけど、一応今日が初対面ということになっている。それにしても一流の声優さんからそういってもらえると本当に嬉しいよなあ。


未亜「ななかさん、原作だけじゃなくて、アニメもすごいですよ。」

ななか「アニメ!あったね!あれ、オーディション受けたけどダメだったんだよね。」

圭司「えっ、ななかさんも受けられていたんですね。」

ななか「そうなんです、雨東先生!」

未亜「私から補足しておくとこの話は関係方面からOKをもらっているとマネージャさんがいっています。」

ななか「美愛ちゃん、補足ありがとう!」

未亜「ちなみに役も聞いてかまわないそうなんですが、どの役でした?」

ななか「ミネア役でした。」

圭司「あー、ミネアですか。」

ななか「けっこう気に入っていたのでやってみたかったんですが、やっぱり原作をちゃんと読んでいなかったのがダメだったんだろうって、すごい反省するオーディションでしたね。」

圭司「なるほど、そういうことでしたか。」


 ミネアは候補者がたくさんいて、岡田プロデューサーもすごい苦労したっていっていたなあ。ただ、サブキャラクターということもあって、最終選考の時は既に決定した状態で資料だけもらって確認、っていう感じだった。うーん、この前から思っていたんだけど、続橋さんの声も話し方も個人的にヤン聖の主人公マルグリットと一緒に旅をするヴァレリーにイメージがそっくりなんだよなあ。ヤン聖のアニメ話が来たら担当プロデューサーさんにちょっと伝えてみようかな。そんなことを考えている間にも話は進んでいたようだ。


彩春「いやあ、声優になってみて感じたのは競争の激しさだよね。」

未亜「そうなんだ。」

彩春「事務所の中でまず選抜に勝たないとオーディション受けられないからね。」

未亜「そんなシステムなんだ!?」

彩春「うん、どこの事務所もそんな感じみたい。」

ななか「大崎さんもそうなんだね。」

彩春「ななかさんのところもやっぱりそうなんですね。」

ななか「うん、そうなんだよー。だから最近は指名で役のオーディション依頼とかが来るようになって少しほっとしているんだ。」

彩春「私もです!オーディションを勝ち上がっていくのは本当に大変なんですよね。」

圭司「そんな苦労があるんだね。作家にはそういう事務所内オーディションみたいなのはないからなあ。」

未亜「どちらかというとオーディションする側だもんね。」

圭司「せまじょの時も参加させてもらったなあ。」

ななか「やっぱり、そういうのあるんですね。」

彩春「それで役が決まっても1クールでおしまいとかだから、なかなか大変でね。ドルプロとかせまじょとかみたいに継続して行くコンテンツで役がもらえるっていうのは本当に大きいんだ。」

圭司「なるほど、それで続橋さんも。」

ななか「もちろん、役に惚れたっていうのは大前提ですけどね。それに加えて、続いていくコンテンツに関われたら本当に役者冥利に尽きますよ。」

未亜「そうなんですね。」

ななか「うん、美愛ちゃんはまだ実感ないかもしれないけど、継続するコンテンツで役がもらえるとその役をどんどん自分の中で理解を深めて、深掘りしていけるからね。公式さんが出してくれるストーリーで新しい発見もあって、本当に役者として楽しいよ。」

彩春「ななかさん、わかります!私も縁あって、ドルプロとせまじょで役がもらえましたけど、両方ともこれからまだまだ続いていくからどんどん深掘りしていけて楽しいです!」

未亜「せまじょはアプリゲームも出るからね。」

彩春「そうなんだよ!まだ詳細はわからないけど、アプリが続いてくれればきっと外伝のキャラクターも出てくることがあると思うからね。役者である以上、一生関わっているかもしれない役をいくつも持つってやっぱりあこがれるよ。」

未亜「なるほど!いろはの気持ち、判る!私も目指せ女優でやってきているけど、やっぱりそういう役に当たったら嬉しいと思うもん。ドルプロで亜香音に出会えたのは本当に嬉しかったなあ。」

ななか「美愛ちゃんもやっぱり役者だね。その気持ちがわかるって。」

彩春「うん、美愛も役者だね。」

未亜「二人にそういってもらえると嬉しいなあ。」


 前はそこまでの気持ちって持ってなかったと思うから掛札亜香音という役と巡り会えたのは未亜にとってはその先へ進められるいい出会いだったのかもしれないな。

 このあともこれまでの話を振り返ったり、いまの連載の話をしていたりしたらあっという間に時間が来たようだ。今回の配信も盛り上がったな!

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