第349話○ドルプロ公式配信出演!

 今日は8月31日、つまり大学の成績発表日!仕事だったので移動しながらスマホで確認した。もちろん全教科問題なかった!なんかほっとしたよー!へべすTlackでみんなも問題なかったという回答が来ていた。もちろん、ランさんとナインショートメンバーにも「みんなおめでとう!」って祝ってもらえたけどなんか嬉しいよね。

 今日はなんか取材が多い日。朝から出版社とかをはしごしていて、雑誌もファッション誌や女性週刊誌、ティーンズ向け雑誌といろいろ。そして、なんと今日は初めて声優雑誌とゲーム雑誌の取材を受ける!これは太田さんのアレンジではなく、オクダイナンコさんからの要請によるもので、ドルプロに新しく加わることになった5人それぞれに対して個別インタビューをしているんだとか。いろいろな雑誌の取材は受けてきたけど、声優雑誌は初めてだからなんか緊張してしまう。取材はドルプロの公式配信前に受けることになっていて、場所はオクダイナンコさんの本社ビルが指定されている。

 15時に田町のオクダイナンコさんに入るとまずは女性の友社さんが出している「声優マガジン」の取材、次にKAKUKAWAさんが出しているゲーム情報誌「週刊ゲム通」の取材となる。どちらも受けてしまえばいつもの取材と大して変わらず、問題なく終えることが出来た。こういう取材って基本的なスタイルはやっぱりどこも変わらないんだねー。


 雑誌の取材が終わると次は生配信の打ち合わせ。

 ドルプロには月曜日から金曜日まで週次の音声配信番組が設定されていて、それぞれ主管している会社が異なっているという面白い形態。月曜日は「音源」というネットラジオポータルサイト、火曜日はオクダイナンコさんの通信販売子会社・PLAYBUTAI、水曜日はブラジリアさん、木曜日はオクダイナンコさんの音楽子会社・オクダイナンコミュージック、金曜日はオクダイナンコミュージックだけど男性アイドルに特化した番組、となっている。

 配信は5人まとめて出演なのかと思ったら、5人のキャストはそれぞれバラバラの番組に一人ずつ呼ばれることになっているのだとか。一人一人のパーソナリティをしっかりと見せていきたいということで、これもドルプロの伝統らしい。ななかさんは木曜日だっていっていたなあ。私はてっきりブラジリアさんに所属しているからブラジリアさんの番組に出るのかと思っていたのだけど、私に対するトークテーマが音楽を主体にした内容にしたからだそうだ。ブラジリアさんは、唯一、一日に2本の番組を配信していて、音楽に特化した番組とプロプロの間では「流刑地」と呼ばれる初参加するキャスト向けではない?番組とのこと。トークテーマが音楽を主体としているので、今回私は音楽に特化した番組のほうに呼ばれている。放送当日に収録するという不思議な形態なのだけど、生放送だと話が収まらなさすぎて編集の必要があるからなんだって!ものすごいよね!


 マンスリーパーソナリティを務めている五条ごじょう貴峰たかね役の大原由美さん、王子由紀役のもり麻湖乃まこのさん、放送作家の鷲部わしべたかしさんを含めた皆さんとの打ち合わせは特に問題なく終わり、いざオンエアなんだけど、なんと冒頭にミニ朗読劇がある。台本はあるから大丈夫!頑張るぞ!


『5、4、3、2、1。』


大原「今日は掛札亜香音が来てくれました。」

未亜「キューティービューティーな亜香音ちゃんが登場だよ!」

森「亜香音はいつも元気だよね!そうだ!今度キャッチボールしよう!」

未亜「うにゃん!?ゆきゆき、キャッチボールって!?」

大原「それは良きです。わたくしもたまなげに参加いたします。」

未亜「へにゃ!?たかねちゃんも!?」

森「さあ、勝負勝負!」

大原「掛札亜香音、尋常に勝負!」

未亜「なんでこうなっちゃうの!?」


『オープニング入りました。……5、4、3、2、1。』


大原「……プロデューサーの皆さんこんばんは。マンスリーパーソナリティ、五条貴峰役の大原由美です。そして。」

森「プロデューサー!こんばんは!同じくマンスリーパーソナリティの王子由紀役森麻湖乃です!今日は素敵なゲストも来て下さっています!どうぞ!」

未亜「プロプロのみんなー!こんばんは!掛札亜香音役の早緑美愛です!」

大原「冒頭はいつものようにアイドル同士の会話からでしたが、早緑さん、いかがでしたか?」

未亜「楽しかったです!」

森「由紀は亜香音との絡みも結構あるからこれからやりとりも増えそうで楽しみ!」

未亜「ありがとうございます!」

大原「今日はそんな三人でお送りします。」


 トークテーマはいままで歌ってきた楽曲とドルプロの楽曲の同じ所や違いなんかを話す感じで、儘田海夢作詞作曲のアイドルプロデューサーシンデレラライブ3周年記念楽曲「CHALLENGE!!!」が例として挙げられていた。ほかの周年楽曲と同じく、割と早いタイミングで歌うことになるというので、楽曲の貸し出しを受けていたのだけど、未来に向かって挑戦していこうというとても明るい楽曲になっていた。

 ちなみに紗和はデレライで、アイドル個人曲のほかに「CHALLENGE!!!」と前に公式配信でプレイしたアイドルプロデューサー自体の15周年記念楽曲「Standing Ovation」、3曲の「属性別全体曲」を作っている。ドルプロに存在するアイドルは3つの属性――Rubellite(ルベライト)・Lapislazuli(ラピスラズリ)・Citrine(シトリン)に振り分けられていて、それぞれ赤・青・黄色が指定カラーとなっている。ちなみに「まりあコンビ」は、椿谷つばきや真瑚まこがRubellite、岩井いわい莉麻りまがLapislazuli、掛札かけふだ亜香音あかねがCitrineとなっていて、きれいに3属性へ所属がわかれている。

 その3つの属性に所属するアイドルごとに全体で歌っている楽曲が「属性別全体曲」と呼ばれる楽曲で、3曲とも紗和が作っているのだけど、赤の「Rubellite Syndrome」、青の「Lapislazuli Symphony」、黄の「Citrine Serenade」が全く違う曲調なのは驚いた。紗和はやっぱりすごい音楽家なんだよね……。


 ……みたいな話をさせてもらった!共演のお二人も私たちが親しいことは既にご存じだったので、割と納得してもらえたけど、けっこう広まっているんだなあ、と改めて認識した。その後は有料会員向けのおまけも収録して無事収録は完了した。また呼ばれることもありそうだから楽しみだな!

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