第302話 経済連合2
うちの領主は、迎賓館で、となりの州のスーザ・ロレンゾ伯爵と、
ロドリゲス・トラオレ男爵との経済同盟を話し合っている。
あまりの豪華さに、2人の領主はたじろいだらしいが、
なんとか調印まではいけたらしい。
俺が、おみやげ用にと渡しておいた、ダンジョンインゴッド大5枚を貰って、
大喜びで、帰っていったそうだ。
一方、横領をしていた2人は、なんとスボンに向かったそうだ、
仲間だったんだから、面倒をみてくれるとでも思ったのだろうか?
きっと今頃は、海でお魚さんと仲良くしているころだろう。
一方、大三元帝国の経済状態は、ひどいものらしい、
元からあまり農業には力を入れておらず、どちらかというと工業国だ。
魔導具とか、武器、防具などの加工品を主力産業としていたが、
ポンシェダンジョンが潰れて、魔石、ポーション等の供給がなくなり、
魔導具を使っていた、インフラも止まり出したらしい。
「さて。どうしたもんですかねー、とりあえず鼻薬を使って、
ヤシリギの住人だけでも助けますか?」
いろいろ思案していたら、すごい情報が入ってきた。
大三元帝国は南部地区の、国境封鎖を解いて、
難民を送り出しているというのである、
それも、じじ、ばばを中心にである。
目標は、なんと俺のダンジョンである。
「おいおい、まじですか? 大体南回りだと山越えないといけないし」
「体力もたないでしょ、なに考えているんだ?」
そりゃ、助けに行けば、
「神のお導きじゃ、ありかたや」と言われるだろうが、
運よくこっちの難民センターに来ても、頭固くなってるし、
こっちの言葉はたぶん覚えられない。
どうすりゃいいんだ俺 ?
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます