第301話 経済連合

 セブンスターダンジョン大感謝祭は、2日目も無事終了した。


 しかし、みんなタダだと思っているか、すごい勢いで物が無くなった。


 ハンバーガーは1万個越えだし、サンドイッチも6千個越えだ。


 一応、ハンバーガーはお一人様3個まで、

サンドイッチもお一人様2個までだったんだが、

みんな並び直して、知らん顔してバンバン持っていった。


 まあ、宣伝だと思って、割り切ろう。


 大感謝祭は、大成功だったのだが、3つの問題が起きた。


 1つは、となりの州のスーザ・ロレンゾ伯爵とロドリゲス・トラオレ男爵が、

自分も仲間に入れてくれと来たことだ。


 こちらが、繁栄をしているので、自分もと来たわけだ、

これ自体は、悪い話ではない、経済圏が広くなって潰しも利く。


 もう1つは、文具を扱っていた店長が、公爵のところへ横流ししていた件だ、

これには、アレーナ商工会も一枚噛んでいる。


 アレーナの分だけを計上して、公爵分は店長と商工会会長で折半してやがった。


 この星ならザルで、ばれないと思ったのか?


 当然2人はアレーナから追放、財産は没収となった。


 最後がちょっと、問題だ、ヤシリギ共和国リンドから、

隣国(大三元帝国)への輸出品の換金がうまくいっていないのだ。


 やれ不良品だったとか、支払先がなくなってしまったとか、

取り込み詐欺を平気でしている。


 しょうがないので輸出をやめたら、

「我が国に対する侮辱だ」「謝罪と保障を要求する」とか言っていて、

なんと通行手形を止めてられ手しまった。


 つまり、外に出ていたリンド商人は帰って来れなくなった、

ヤシリギ共和国は、ルガトルポ公国と同盟を結んでおり、

主教もドラゴン神教だ、迂闊に戦うことはできない。


 まあ、領主との相談だな。


  

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