第300話 大感謝祭7

 領主たちが、焼肉で舌鼓を打っているころ、

俺は噴水の準備をしていた。


 身内を覗く、一般公開は初めてなので、

スボンの孤児たちとか何するのみたいな顔している。


 お嬢様がいないので、副園長のカロレ・コスタさんが、

子供たちをまとめて面倒みている。


 夕方6時になったので、第1回目のスタートだ。


 音楽に合わせて、噴水ショーが始まった。


 子供たちはもちろんのこと、一般客もびっくりしていた、

本当は、もうちょっと暗い方がいいが、贅沢は言ってられない。


 2回目まで時間があるので、飲食街の方を見に行ってみるか?

 

 さすがに、馬車も無くなった事から、だいぶ空いてきた、

まあ、後40分位だか、らラストスパートで頑張ってもらおう。


 俺が、噴水のところまで戻ってくるとも子供たちがまだいる、

カロレさんに聞くと、綺麗だったからもう一回見たいとのこと。


 俺が、あと一回見たら帰って寝てくださいねと言ったら、

「はーい」と良い返事をしてきた、将来が楽しみだ。


 2回目、3回目も無事終了した、マイケル&ミーシャは、

始まる前にホテルから出てきて、毎回観賞をしていた。


 午後9時前になって、やっと領主たちが戻ってきた、

ジョゼ領主には知らせてあるが、他には知らせてない。


 本日最終回の噴水ショーを実演した、

みんな口を開けて、呆けた顔して噴水ショーを観賞していた。


 大感謝祭の初日は、まずまずの出来だった。


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