第286話 迎賓館2

 俺は、夜からずっと生活インフラの繋ぎ込みに奮闘中だ。


 事前にうちのホームの門番の監視官には、

領主が来たら、こちらに通してと言ってあるからそろそろ来る頃だろう。


 一応、伝送関係と、上下水道のチェックも終わり、異常はなかった。


 そうこうしているうちに、外が騒がしく領主たちが来たようだ。


 「お待ちしておりました」

 

 「おい、これはなんだ?」


 「前に話してた、新しい領主邸ですよ」

 「とりあえず、ご案内しますので着いてきてください」


 普段は、左右の門から入るらしいが、当然正面からの入場だ。


 白を基調とした部屋に、赤の絨毯が敷かれ2階に上がると、

まず大ホールがある、もう領主はこの時点で固まっている。


 うちのホテルのロビーも、あちらからの移築だから結構豪華なはずだが・・、


 とりあえず、扉を開けて、正面の部屋に入る、

椅子とかの家具も調えられており、左右の部屋よりちょっと小さいが、

ここが一番豪華に感じた。


 その後、他の部屋も案内した。


 あとは、領主が住むかどうかは、領主次第だ。


 領主は、娘と相談させてくれという事になり保留になった。


 その後領主は、形上はこちらに住むが、

ホテルも事務用に残して欲しいと嘆願された。


 たまたま、ホテルの角部屋だったので、

廊下に新しく扉を作ることで、領主邸別館とすることになった。


 まあそうだよな、俺だったら住まないけどな。 

 

 

 

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