第230話 問題発覚
「タンゴ様、あのような方が同期とは、運に恵まれましたな」
「そうね、彼のおかげでマナの量も増えたし、美味しい物もたべられたし」
「当分向こうも攻めてはこないでしょうから、その間に体力整えないと」
「しかし、魔王が彼のところにいるとはびっくりしましたな」
「そうだね、他のモンスターも強そうだったし」
「正面からぶつかっても、勝てたんじゃないかな?」
「だぶんそうでしょが、彼はやらなかった、お優しい方です」
「そうだね、これからも彼とは仲良くしていこう」
「美味しい物も食べたいしね」
ダンジョンに帰った俺は2つの問題をかかえていた。
1つは、アレーナ商工会に卸した、商品が店売りで10倍もした問題である。
あれほど、ボッタは止めろと忠告したにも係わらずである。
普通返品可の商品は40%位なのに、1000%である。
当然クレームも上がってきた、ランタンが壊れたとか。
実際壊れたとされる、ランタンをみると、単に電池切れだった。
俺が持ち主に電池を入れて説明をすると、店の説明ではそんなことは言ってなかった、
逆にこれは魔法のランプで、魔石もなしで光輝くと言って売られてたらしい。
勝手に脳内変換しゃがって。
俺は、セバスチャンを通じて、商工会を呼びつけた。
「俺、ちゃんと、ランタンの説明したよな、
それがどうして永遠で光る魔法のランプになるんだ」
「それは、店が勝手に売り易いように文句を変えたわけでして・・・」
「それと、そんなには高く売るなよと、俺は言ったはずだが」
「それも店と相談をして、どうせ返品できるなら、
とりあえず最高値で売ってみて、売れなければ値段を下げてみよう、
それでも残れば返品すればいいじゃないか」ということでハイ。
「それで、売り文句が良くて、ほとんど最高値で売れてしまいましたか?」
「もう、いい、お前のところには、売らん」
「それだけは、ご勘弁ください、あれだけの宝の山を見て放っておくのは・・・」
横から、セバスチャンが割り込んできた、
「彼らにもう一度だけ機会を与えてはどうですか?」と。
「わかった、明日朝ホテル前に、商品を用意しておこう」
「原価もその時に教えよう、次の機会はないものと思ってくれ」
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