第179話 モルゴン陥落
モルゴンと大三元帝国の戦いは、熾烈を極めた。
自前のダンジョンを失った、大三元帝国中央は、再びダンジョンを確保するべく、
背水の陣で、モルゴンを攻め立てていた。
「くそ、中央のやつらめ、ほんと後先考えずに攻め立ててきやがって」
「こっちは、魔石、ポーションの残りが少ない、このままだとジリ貧だ」
「団長、敵に動きがでました、軍を2つに分けているようです」
「陽動部隊でしょうか?」
★ ★ ★
大三帝国中央本隊
「何? モルゴンダンジョンに突如モンスター出現?」
「しかも強いミノタウロス3匹だと」
「協会か、他のダンジョンのマスターの嫌がらせか分らんが、
今、あそこでスタンピートされるのは不味い」
「しかたがない、隊を2つに分けて、1隊をダンジョンに向かわさせるか」
こうして、大三帝国中央は隊を2つに分け、1つはダンジョン目指した。
「あれ、ダンジョンの前、誰もいないですね」
「中で、待ち伏せしているやも知れん」
「魔法隊、中に向かって、ファイヤーボールを打て」
「これで、入り口付近は殲滅したはずだ、各隊突入!」
「あれ? 誰もいないですね、もぬけの殻だ」
「ち、どこかのダンマスの嫌がらせか?」
「相手がいないのではしょうがない、見張りを残し、撤収だ」
★ ★ ★
モルゴン自衛団
「お前、少数で大群に勝つには、どうしたらいいと思う?」
「答えは簡単だ、相手の頭を潰せばいい」
「罠かもしれんが、隊を2つに分けてくれた、今がチャンスだ、行くぞ」
モルゴン自衛団は、後一歩のところまで行きながら、影武者に騙され、
戻ってきた分隊に挟まれて、全滅をしてしまった。
「高そうな服を着ているやつが、頭とは限らんのに馬鹿なやつらだ」
こうしてモルゴンは、大三元帝国中央の直轄地となったのであった。
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