第180話 大三元の誤算
協会に、大三元帝国から連絡が来ました。
「大三元帝国は、モルゴン・ダンジョンマスターにご迷惑をかけたことを謝罪する」
「ついては、貴殿に無礼な行いをした、モルゴンは粛清をしたので」
「安心をして、ダンジョンに戻ってきて欲しい!」
と言った内容だった。
「で、どうしますクンリョウさん、ダンジョンに戻ります?」
「どうせダンジョン戻ったところで、恩をきせて」
「やれ、ポーションを作れ、魔石を作れと言われるのが関の山だろう」
「ロンさんさえよければ、もう少しドラガンにいたいのじゃがどうだろう」
「他のダンマスなら、マナ半分になってしまうから絶対拒否だろうが」
「わしの方が、マナ吸引力強いから、一人と一匹増えたくらいでは問題ない」
「わかりました、ではしばらくは放置と行きましょう」
「それにしても、このデザート? というのは甘くて旨いな!」
「いや、わしもこれの旨さにはびっくりしとるわい、
おかげてこちらに来ることが増えたわ」
★ ★ ★
その頃の大三元帝国、
「おい、協会からの返事はまだこんのか?」
「はい、催促はしているのですが、梨の礫で」
「ひょっとしたら、逃げたはいいけど、マナ枯渇して死んだんじゃないでしょうか?」
「今回の侵攻で、相当数の魔石、ポーションを使用してるから、
早急に補充をしないと不味いんだが」
「ここは、有力なダンジョンで間違いないのですから」
「来期の新人マスターは来てくれるのではないでしょうか?」
「おいおい、来期まで待てないぞ」
★ ★ ★
「中銀平の馬鹿め、戦争は後から取る事が出来る賞金があるからやるのに、
賞金決める前に戦ってしまうとは、愚の骨頂だな、いやそれ以上に焦っている証拠か」
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