第94話 水洗トイレ
お嬢様の視察は、またまだ続いた。
「あ、あれは何かしら?」
「あれは、トイレでございます」
「トイレ?」
「用足し場」でございます。
「用足し場にしては、臭い匂い、しないしどうなっているの?」
「ちょっと見てもいいかしら」
「これは何かしら?」
「これは、洗面台でごさます、ここに手をかざすと、水が出てまいります」
「・・魔道具の一種か、なんと贅沢な」
「で、こちらが便器でございます」
「ここに腰掛けていただき、用が済んだら、このボタンを押していただくと水が流れます」
「・・・・・王都で最近、水で流す用足しが流行りだしたと聞いていたが、これか」
なんと贅沢な、これはぜひうちにも欲しい。
お嬢様を案内して、食堂に来た。
「ここが食堂になります、朝と昼、さらに寄宿舎の人には夜もここで食事をとってもらいます」
「もうお昼を過ぎましたので、昼食にしましょう」
「そうだな、どんな物を食べさせるのか、監督責任があるからな」
昼は、ハンバーグかカレーライスかオムライスの予定だ。、
今日は、カレーにしようと思い、ダンレンジの4番11番22番を押した。
「この黄色い部分と白いつぶつぶを、こうやってすくって食べてください」
「こうか?」 ん、何かちょっと辛いが、うまいぞ、後を引く味だ、スプーンが止まらん。
「で、そちらのが野菜盛り合わせと、チャイという飲み物です」
タチアナは、これはすごいと思った、王都の学園には行った事がないが、
おそらくそれ以上だろう、なんなんだ、この星野という男は・・。
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