第79話 人が足りない

 俺は、多分この宇宙で最強だと思う、

パーティクルで自分の分身を作ることもできる。


 ただし魂の入っていない、抜け殻である、ただの肉片である。

パペットは精神系の魔法なので、精神系が完全死している肉片を、

自由に扱うことは無理である。


 「よし、人材の確保にアレーナ港町に行こう」


 アレーナ港町は、人口約5000人、

アレーナ辺境伯の領地民の約半分がここに住んでる。


 このアレーナ港町には、2つのギルドが存在する、


 1つは、ルガトルポ公国アレーナ支部と、

もう1つは、ヤシリギ共和国アレーナ支部である。


 ギルドは基本国営なのである、主な仕事は、

職安と大使館が混ざったような、いわゆる何でも屋である。


 俺は、まずはルガトルポ公国アレーナ支部へ向かった。


 ギルドは割と活況を呈しており、数人が受付に並んでいた、

ちゃんと順番を守って、用件を告げた。


 「人材が欲しいのだか、斡旋はして貰えるのだろうか?」


 「あ、それでしたら、この紙に書いてくださいね、字は書けますか?」

 

 「ああ、多分大丈夫だと思う」、黒い石版様々だな。


 受付嬢は、俺の書いた紙を見て驚いていた。


 「あの、星野さんて、このあいだ来た大金持ちですか?」


 突然ギルドがざわつき始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る