第80話 俺って有名人
え、俺って大金持ち? どこからそんな噂広まったんだ?
「いや、そんな金持ちじゃないですけど、募集はできるんですか?」
「お嬢様から聞いてますよ、こんな南国に来てくれたダンマスだって」
「しかも、すごく気前が良く、甘い菓子を持ってきてくれたとか」
「すごく美味しい菓子だったから、そっちに行ったら、ねだってみれば」
「とか色々聞いてますよ」
あの、タチアナのお嬢ちゃん、あることないこと喋りまくっているのか・・。
「あの募集はできるんでしょうか」
「できますよ、あそこの掲示板に張り出しておきますね」
「仕事はダンジョン補助とかでいいんですか?」
ギルドがさらにざわついた。
横から、にいちゃんが話しかけてきた。
「にいちゃん、ダンマスなのか」
「とごにダンジョン作ったんだい」
「モンスターは、どんなのがいて、報酬は」
とにかくうるさかった、だいたいの相場はみんなから聞いていたので、
「計算ができる人なら30万ドラからお願いします」と言ってギルドを出た。
★ ★ ★
「ちょっと、あなたたち横からうるさいわよ」
「帰っちゃったじゃない」
「そんな事言われてもなあ」
「気になっちまったんだから、しょうがねえだろ」
「あ、菓子のおねだりするの忘れたわ」
「でも、お嬢の話だとすぐ死にそうという割には、元気だったじゃない」
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