第77話 マルコダンジョンの憂鬱

 マルコダンジョンは、この星の最古のダンジョンであり、

最初のダンジョンであり、最強のダンジョンである。


 そのマルコダンジョン協会総本部は、

悩みを抱えていた、そうモンスターが強すぎるのである。


 まずは、立地である、マナが集まるのはいいが、

山の中なので交通の便が悪い。


 一応、近隣の町にギルドやら宿泊施設はあるが、

その他の施設がほとんどない。


 さらに他のダンジョンが、融和政策で、共存共栄を図っているのに対して、

マルコダンジョンは、もろガチ、生きるか死ぬかの世界である。


 もちろん、倒した時の報酬は、ダンジョンレベルで最高、

魔石が中心となるが、レア物も出る。ただし倒せればの話だ。


 国の方は、そんな田舎の山奥まで、出兵できるかと拒否するし。

冒険者は、レベルを下げるか、報酬をもっと上げろと煩い。


 ダンジョンマスター、マルコが植物状態なので、

DPが一万を越える前に自動ガチャでモンスター排出するし、

モンスターは、制御が利かず、ほぼ暴走状態。


 で、今年もロン様に協会まで来てもらい、間引きをお願いをした。

今年はさらに間引きではなく、できれば捕獲をして欲しいとお願いした。


 理由は簡単である、また亡国が勇者様とかいう茶番劇をするためである。


 せっかく今年は、食糧事情が、ダンレンジのおかげで、

劇的に良くなったので、冒険者受けもいい。

このチャンスを、ものにせねば・・。

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